藤井五段 詰め詰め将棋 超過密日程17日間で5局、中2日2回

[ 2018年2月3日 05:30 ]

対局に勝利し昇段した藤井五段は感想戦に臨む
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 1日に東京都渋谷区の将棋会館で行われた第76期名人戦・順位戦のC級2組9回戦で梶浦宏孝四段(22)に勝ち、中学生初となる四段からの昇段を果たした藤井聡太五段(15)が「勝者の宿命」とも言うべき超過密日程に挑戦する。

 C級2組からの1期抜けを決めてから一夜明けた2日、日本将棋連盟は今後の対局日程を別表の通り公表。5日の王将戦、8日の棋王戦、17日の朝日杯準決勝はすでに決定していたが、14日のバレンタインデーに新人王戦が新たに組み込まれた。1日の梶浦戦を含めると17日間で5局をこなすタイトなスケジュールとなる。もし朝日杯準決勝で羽生善治竜王を下せば、同日の決勝(久保王将―広瀬章人八段の勝者)に臨むことになり、さらに1局を消化しなければならない。中2日での対局も2回組まれており、体力的、精神的にもタフな状況だ。

 棋士の年間対局数は20前後から50前後と個人差が激しい。ほとんどのタイトル戦や一般棋戦が原則的にトーナメント制を採用しているため、勝てば勝つほど対局数が増えていく。羽生のように複数のタイトルを保持している場合は予選が免除されるので対局数は極端に多くならないが、勝率の高いノンタイトルの棋士ほど過密日程を強いられる。もちろん藤井も例外ではない。

 今期すでに62局を消化した藤井にとって、次のひのき舞台は朝日杯の羽生戦。優勝すれば全棋士参加棋戦制覇の条件にあたり、規定により中学生史上初の六段へのスピード昇段が実現する。準決勝・決勝は公開棋戦。1日に発売した前売り入場券は指定のSS席で9800円、自由席で3000円という価格設定にもかかわらず、全780席分がすでに完売した。当日はネット中継に加えCSテレ朝チャンネル2での生放送も決まっている。

 「朝日杯は非常に素晴らしい機会を得ることができた。力を出し切って準決勝に臨みたい」と意欲満々の藤井。15歳の若さでハードスケジュールをはね返そうとしている。

 ≪C級1組昇級で昇段≫…四段から五段への昇格条件は(1)竜王ランキング戦連続2回昇級または通算3回優勝(2)順位戦C級1組昇級(3)タイトル挑戦(4)全棋士参加棋戦優勝(5)公式戦100勝――のうち1つを満たせば即日決定。今回の藤井は(2)に相当する。これらとは別に抜群の成績を残した場合、日本将棋連盟の理事会審議を経て昇段するケースもある。

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