広島・新井監督 苦手の阪神・大竹にまたやられた 「たくさん子供が見に来てくれている中で…悔しい」

[ 2023年5月6日 06:00 ]

セ・リーグ   広島0ー5阪神 ( 2023年5月5日    マツダスタジアム )

<広・神>初回2死一、三塁、菊池は挟殺プレーの間に本塁を狙うもタッチアウト(撮影・大森 寛明)
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 広島は5日、阪神に0―5で敗れ、今季4度目の零敗。開幕4連敗以来の3連敗となった。先発の遠藤淳志投手(24)は今季最短の3回5安打4失点でKO。打線は初回無死一、三塁の好機を逃すと、以降も攻略できず。阪神先発の大竹耕太郎投手(27)に、4月19日の前回対戦に続いて抑えられた。2戦2敗を喫した左腕への対策は急務となる。

 大竹に、またやられた。前回4月19日の初対戦で7回途中まで1得点に抑えられた左腕から今回は得点すら奪うことができず。今季最多3万1193人の観衆が詰めかけたマツダスタジアムは、大きなため息に包まれた。新井監督は、対策の必要性を強調した。

 「いつもチャンスで点が入るものでもない。相手投手のコントロールも良かったし、緩急も良かった。そこはチーム全体で対策していきたい」

 2点を追う初回、菊池、上本の1、2番がそれぞれ中前打を放ち、無死一、三塁の好機を演出。しかし、ここで得点圏打率4割超えの秋山が空振り三振に封じられた。マクブルームは遊飛に倒れ、西川の打席では一塁走者の上本がけん制球で誘い出され、三塁走者の菊池が本塁突入を試みたがアウトに。流れを引き戻せず、以降も本塁が遠かった。

 迎打撃コーチは大竹の特徴について「コントロールもいいし、ボールを動かして抑えるタイプ」と分析。「得点圏になった時も、狙い球をはっきりした方が良かった」と攻略につなげられなかったことを悔やんだ。順調にローテーションを回れば2週間後、19日からの3連戦で再び激突する可能性が高い。決して圧倒的な速球やウイニングショットがある投手ではない。それだけに同コーチは「(今日)出た選手にミーティングをしてもらって話してもらうなど、選手に投げかける工夫もしていきたい」と、打席でしか感じられない印象を聞きながら、対策に動く構えだ。

 この夜の敗戦で相手先発が左腕の試合は7連敗となった。だが、先発を攻略しながら終盤に逆転されているケースもあり、新井監督は「そこはあまり気になってない」と意に介さない。それよりも、こどもの日の本拠地に詰めかけた鯉党に勝利をプレゼントすることができなかったことに、「たくさん子供が見に来てくれている中で、いい試合を見せられなくて悔しい」と唇をかんだ。

 開幕4連敗以来の3連敗。悔しさを糧に、次こそは難敵を打ち崩す。(長谷川 凡記)

 ▽4月19日の大竹との前回対戦 3回に会沢、4回に秋山がいずれも1死から二塁打を放ったが後が続かず。先発の遠藤は5回に1点を先制され、6回にも2点を失って5回1/3で降板。打線は3点を追う7回2死から上本の適時打で1点を返して大竹を降板させたが、以降は阪神の救援陣に封じ込められ、6回2/3を6安打1失点の左腕に2勝目を献上した。

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