阪神・大山 プロ7年目初“こどもの日”アーチは今季初の佐藤輝とのアベック弾「先制できたので良かった」

[ 2023年5月6日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神5ー0広島 ( 2023年5月5日    マツダスタジアム )

<広・神>初回 2死一塁 左越えに先制の2点本塁打を放つ大山(撮影・成瀬 徹)
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 阪神・大山悠輔内野手(28)と佐藤輝明内野手(24)が5日の広島戦で今季初、通算7度目のアベック弾を放って今季最多の貯金5を呼んだ。初昇格したヨハン・ミエセス外野手(27)もデビュー戦を初本塁打で飾って3連勝に貢献。「こどもの日」は15年から1分けを挟んで7連勝(開催がなかった20年を除いて)に伸ばし、首位・DeNAを2ゲーム差に捉えた。

 全体がほぼ赤く染まったマツダスタジアムを猛虎の4番がすぐに黙らせた。代わりに沸いたのは虎ファンが陣取った三塁側2階席。大山が初回から特大アーチを描いた。

 「大竹がマウンドに上がる前に先取点を…と思っていた。まずは後ろにつなぐことを意識した。結果的にホームランになって、先制できたので良かった」

 初回2死からノイジーが左前打で開けた小さな穴を一気にこじ開けた。今季は過去2戦で3打数無安打だった遠藤に対し、カウント2―1から最初のスイングで直球を完璧に捉えた。左中間2階席へ3号2ラン。プロ7年目にして初めて「こどもの日」に放った本塁打だった。

 8試合連続安打&3試合連続打点とし、打率・340はチームトップ。16打点は近本らとリーグ最多で並び、佐藤輝とのアベック弾も決まった。アベック打点は3試合連続に伸び、開幕から5戦5勝を誇る。好調ぶりに岡田監督も舌を巻いた。「何か打つ雰囲気があるもんなあ。ボール球でも見切り方がええよな。甘いボールを一発で仕留めているんやろな」。絶賛の声が届いてもプロで酸いも甘いもかみ分けてきた28歳の主砲に慢心する様子はみじんもない。

 「最終的に勝ったことで、それ(本塁打)がよかったってなる。その後のテルのホームランもそうですし、ミエちゃんのホームランもそう。結果的に最後勝ったというところが大きい。チーム一丸となって戦った結果」

 先制の決勝弾を振り返る弁も途中から「大竹がリズムよく、いい流れで投げてくれていたので。今日は大竹であったり、(坂本)誠志郎さんに感謝したい」と同僚を称える言葉に自然と変わった。「天気は分からないですけど、また明日いい準備をして迎えたい」。余韻に浸る間もなく、鋭い目で次戦を見据えた。(阪井 日向)

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