【関西学生野球】関大、勝ち点4としてリーグ連覇に大きく前進 3投手の継投で同大に競り勝つ

[ 2023年5月6日 15:05 ]

関西学生野球春季リーグ第6節3回戦   関大6―3同大 ( 2023年5月6日    南港中央 )

同大戦に3番手で登板し、5回1安打無失点でリーグ戦3勝目を挙げた関大・岩井                               
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 関大が同大に競り勝ち、勝ち点4として2季連続40度目のリーグ制覇に大きく前進した。4月30日の立命大戦で右膝痛を訴えたエース左腕・金丸夢斗(3年=神港橘)を欠いて臨んだ今節。初戦を落としながらも2連勝で勝ち点をつかんだナインに対し、早瀬万豊監督は「厳しい展開の中でよく頑張ってくれたと思います。有馬がよく(投手陣を)粘り強くリードしてくれた」と称えた。

 関大は初回、相手失策を皮切りに安打、死球で1死満塁と攻め、5番・富山雄正(3年=大阪偕星)の左前適時打で先制。なおも1死満塁から2者連続の押し出し死球と8番・田中大翔(4年=熊本工)の中前適時打で一気に3点を加え、計4点の先制パンチを浴びせた。

 だが、2回に先発・荒谷紘匡(2年=佐賀北)がつかまり、4長短打を浴びて1点差に迫られた。なおも1死一、三塁のピンチを背負ったが、2番手でマウンドに上がった茶谷哲平(4年=西宮東)が後続を断った。茶谷は5回先頭に四球を与えるまで2回2/3を投げて1安打無失点。5回無死一塁からは岩井将吾(3年=高田商)が登板し、5イニングを1安打無失点の好投で今季3勝目を挙げた。最速148キロ右腕は「それほど緊張感もなく、いい感じで入れたのでよかったです。金丸にいつも負担をかけていたので、金丸がいなくてもみんなで粘って勝てたのでよかったです」と振り返った。

 打線も投手陣の粘投に応え、6、8回に追加点を挙げて援護。守っては3投手を懸命にリードし、打っても8回に追加点の口火を切る左前打を放った「4番・捕手」の今秋ドラフト候補・有馬諒主将(4年=近江)は「金丸が投げられないという状況で、投手陣も野手陣も緊張感があった思いますけど、なんとかチーム一丸で勝ててよかったと思います」と振り返った上で、言葉を続けた。

 「金丸が投げられない状況になって、バッテリーにとってはある意味、チャンスなのかなと。この先、やっぱり金丸だけだと勝ち進んでいくことはできない。全国制覇を目指すからには2枚目、3枚目の投手が出てこないと全国制覇は難しいと考えていたので、やらざるをえない状況が投手陣を奮起させたと思う。いい方向にとらえられた同志社戦だったと思います。これまで通り、一戦必勝でやっていきたい」

 金丸はすでにキャッチボールを再開しており、20日からの近大との最終節での戦列復帰を見据える。「今節は他の投手の成長にもつながったし、金丸を休養させることもできたので、結果的にはよかった」と指揮官。95年春以来28年ぶりの「春の頂点」へ向けてチーム一丸となり、一戦必勝を積み重ねる。

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