“珍”撃の阪神・近本 目指せ!イチロー以来「打点王&盗塁王」W獲得の快挙 能力覚醒で楽しみな秋に

[ 2023年5月6日 09:00 ]

阪神・近本
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 阪神・近本光司外野手(28)が、珍しい進撃を続けている。

 近本と言えば、19、20、22年にセ・リーグの盗塁王を獲得した“スピードスター”。阪神では赤星憲広氏の後継者として、虎党にも有名だ。21年には最多安打も獲得。21、22年のゴールデングラブ賞やベストナインといったように、タイトル、表彰には常に絡む名選手でもある。その近本が今季はちょっとしたスタイルチェンジで話題になっている。

 5日現在、16打点は同僚の大山、ヤクルト・村上らと並んでリーグトップタイ。下位打線に入る坂本、木浪ら打撃好調な選手の影響で打点数が伸びている。得点圏打率・526という勝負強さ。3番打者のような活躍で虎の得点源にもなっている。

 4月29日のヤクルト戦では投手・村上が犠打失敗した場面があったものの、岡田監督が「へたにバントで前に転がってゲッツーなるよりかは、三振の方がええんよ。近本がずっとチャンスでええバッティングしとるから」と、独特な言い回しで近本に期待したこともあった。

 もしも、打点王と盗塁王、同一シーズンにダブルで獲得となれば、誰以来か。そんな興味で調べてみると、実は2リーグ制以降では、1995年パ・リーグのイチロー(打点王はロッテ・初芝清、日本ハム・田中幸雄と並んで)ただ一人だった。そもそも違うシーズンだったとしても、なかなかレアケースなタイトル履歴でもある。

 これも岡田マジック?とは言いすぎか。しかし、近本の新たな能力が覚醒されていると考えると、楽しみなシーズン終盤となるかもしれない。

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