オリックス・舜平大 愛称「ペーター」の呼び声に応えて20回1/3無失点継続 福岡帰省で充電も完了

[ 2023年5月6日 05:00 ]

パ・リーグ   オリックス6ー0西武 ( 2023年5月5日    京セラD )

ヒーローインタビューを終え、ポーズを決める(左から)ゴンザレス、山下、シュウィンデル(撮影・平嶋 理子)
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 オリックス・山下は本拠地に響いた「ペーター」の呼び声に笑顔で応えた。「小さい頃から呼ばれているので(ファンに)呼んでもらえるとうれしい」。ユニホームの名前が愛称に変わった「こどもの日」に前回4月23日に続いて自己最長の7回を零封。デビューから無傷の3連勝へ伸ばし、ついに12人が並ぶリーグ最多に追いついた。オリックスを7年ぶりに「5月5日」の勝利へ導き、子供たちに呼びかけた。

 「野球は本当に楽しいので、楽しんで野球をしてくれたら、うれしいです」

 西武とは早くも3度目の対戦。自己ワーストの被安打6でも、窮地でも動じない。楽しんでいるようにも見えた。自己最速タイの158キロを9度計測するなど直球の平均球速155キロは4戦目で過去最高。2回2死満塁、3回2死三塁、5回無死一、二塁をことごとく切り抜けた。初登板から得点圏に走者を置いた22打席は19打数無安打3四球。4試合にまたがって20回1/3連続無失点に伸ばし、5日時点で規定投球回に3回2/3不足でも、防御率0・37とした。

 「真っすぐを普通にはじかれていたので、どうしようかなと森さんと話しながらやっていた。いい感じで最後は持っていけてよかった。(ピンチで粘れるのは)変化球がクイックになってから、まとまっているので、そこが一番かなと思う」

 1軍では過ごすのは3年目で初めて。つかの間の“帰省”が心の栄養剤になった。登板がなかった2~4日の福岡遠征に参加。家族とも再会し、「やっぱり福岡は最高です。最高のコンディションで投げられます」とフル充電で臨んだ。新人王の資格を残し、ライバルは他でもないチームメートの茶野、宇田川ら。野球を始めた頃はダルビッシュ(パドレス)に憧れた。思い描くのは完全無欠の大エースへの道。新人王どころではない大飛躍の予感さえ漂ってきた。(中澤 智晴)

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