阪神・西純　高い＆甘いの2大ポイント改善されず岡田監督も落胆「そら誤算やろ」

セ・リーグ   阪神5―7広島 （ 2023年4月20日    甲子園 ）

＜神・広＞4回、逆転を許して降板する西純（撮影・北條　貴史）
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　阪神・西純は立ち直りのきっかけを最後までつかめなかった。立ち上がりから制球に苦しみ、甘くなったボールを痛打される形で、初回から2点を失った。打線に逆転をしてもらっても、その負のパターンから抜け出せない。2点リードの4回は、無死から連打と四球で塁を全て埋め、1死後、代打・松山に3点二塁打を浴びた。ここで、タオルを投入された。

　「真っすぐでファウルを打たせたり、変化球で空振りを取ったりすることができなかったので、こういう投球になってしまった。カーブ、スライダーをうまく使っていきたかったが、フォークや他の球種にも対応され始めているなと思った」

　今季最短の4回途中でノックアウトを食らい、反省の弁ばかりが口をついた。今季、昨季6勝以上の活躍を見込まれながら、ここまで内容が低迷しっぱなしだ。前回13日の巨人戦は6回1失点で初勝利を挙げたものの、9安打を浴びた。軸となる球種が見つからない状態が続いている。

　「そら誤算やろ。誰が見てもな。そら西純が一番分かっとるんちゃう？他の先発があれだけ長いイニングを投げていることをな」

　変わり身を期待し続けている岡田監督は、今回も願いがかなわず、言葉は厳しかった。「先発は3回目やけど、（内容が）ほとんど同じやで。ずっと言ってるやん。コントロールよ」。オープン戦終盤から右腕に指摘し続ける「高い、甘い」の2大ポイントに改善の兆しが見えないことに肩を落とす。次回登板についても「まだわからへん」と明言をしなかった。投打で同じ01年生まれが輝く中、実績を残しているはずの19年ドラ1が苦しんでいる。（倉世古　洋平）