ソフトB、朗希撃ちへ「1番・上林」で流れ変える 藤本監督「揺さぶりをかけていかないと」

[ 2023年4月21日 05:03 ]

ソフトバンク・上林

 1番上林から朗希攻略だ――。2連敗中のソフトバンクは20日、21日のロッテ戦に向け、ピックアップ&投手練習をZOZOマリンスタジアムで行った。藤本博史監督(59)は相手先発・佐々木朗対策として速球に強い上林誠知外野手(27)を今季初めて、リードオフマンとして起用する可能性を示唆。10試合連続1番で起用されるも出塁率に課題の残る周東佑京内野手(27)を下位からのチャンスメーカーに変更する構えだ。

 「1番上林」で流れを変える。西武に今季初のカード全敗後、次なる強敵は“令和の怪物”ことロッテ佐々木朗。強い浜風を浴びながら剛腕対策を藤本監督は明かした。

 「日本を代表する投手に食らいつくしかないが、2ストライクまで粘るとか、打てるかと言われたら難しい。ならば、対策を何かやらないと。揺さぶりをかけていかないとさ」

 理想は先行逃げ切り。序盤からのチャンスメークにおいて目を付けたのが1番周東だった。今季出場14試合で19日西武戦まで10試合連続で起用されてきた。ただ、その2連戦は7打数無安打に終わり、今季は出塁率・321、打率・208、リーグワーストに2差の15三振を喫している。

 「まだ開幕したばかりやけど出塁率がね…。WBCから疲れもあるけど、どっかで(1番を)休ませようかなと。代わりは…上林になるやろね」

 無走者での2番近藤は迫力を欠く。そこで指名を受けたのが同じ左で快足巧打が売りの上林。この日のフリー打撃では指揮官がつきっきりでチェックした。

 「上林は速い球に強い。150キロ近いフォークにも直球と同じ感じで入っていける。しつこい(1番)打者なら上林じゃないかな」

 藤本体制では初、21年5月19日西武戦以来となるリードオフマンで起用されそうな上林。佐々木朗との対戦成績こそ2打数無安打2三振だが、長谷川打撃コーチからも助言をもらい、ティー打撃で仕上げを終えた。

 「監督には、軸足で打たずに前で打てと」と前でさばいて、フォークの変化前や低め直球を仕留めるよう指示された。自身では佐々木朗のフォークも研究済みだ。

 「千賀さんのような無回転系。1回浮いて、そのまま落ちる。1番(打者)ならば、勢いを付けないと」

 1番上林が出塁、2番近藤から6番中村晃までのオール左で、得点を狙う。ダメなら7番今宮、8番周東で再びチャンスメーク。打順変更でマウンド上に仁王立ちする難攻不落の壁を攻略し、連敗脱出を図る。(井上 満夫)

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2023年4月21日のニュース