大谷翔平atヤンキースタジアム 脚光を浴び、伝説が大きくなる一方で「パトス」も増す

[ 2023年4月21日 08:45 ]

<ヤンキース・エンゼルス>大谷の空振り三振に沸くヤンキースファン(撮影・会津 智海)
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 スポーツイラストレイテッド誌のトム・ベデューチ記者が、20日(日本時間21日)前代未聞の二刀流の活躍で「大谷翔平伝説」が大きくなる一方で“哀れみ”も増していると指摘している。

 とりわけニューヨークのヤンキースタジアムのような大きなステージで脚光を浴び、まばゆいばかりの光に輝くと、真実が際立つ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のクライマックスが幸運にも大谷対マイク・トラウトとなったように、このシリーズでは、旧ヤンキースタジアム開場100周年の試合に大谷が登場。ベーブ・ルースが旧スタジアム第1号を打ったように、大谷も本塁打を放った。大谷の絶大な人気ゆえ、ヤンキースのチームストアでは敵の選手であるにもかかわらず大谷のユニホームが並んだ。

 しかしながらエンゼルスはこの日3-9と完敗。シーズン成績は9勝10敗となった。9年連続でポストシーズンに勝ち進めないと決めつけるのは早いが、今季はレンジャーズとツインズが出足から好調。この2チームに加え、アストロズ、ヤンキース、レイズ、ブルージェイズ、ガーディアンズ、マリナーズも快調に白星を重ねている。椅子は6つ。ポストシーズンに出るには少なくともシーズンで90勝しないといけないが、エンゼルスは14年から90勝以上は一度もない。

 1923年のルースは3年連続ワールドシリーズ出場を成し遂げ、23年はヤンキースで初めて世界一に輝いた。大谷は二刀流選手としては既にルースをもしのぐ実績を残しているが、チームは成績を残せていない。伝説が大きくなる一方でパトス(悲哀)も増していると指摘している。

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2023年4月21日のニュース