ティム・マッカーバー氏が死去 81歳 元カージナルスの捕手で名解説者

[ 2023年2月17日 08:47 ]

2003年のマッカーバー氏(AP)
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 大リーグのカージナルスなどで捕手としてメジャーに19年在籍し、ワールドシリーズでは24回にわたって解説者を務めたティム・マッカーバー氏が16日、テネシー州メンフィスで心不全のために死去。81歳だった。

 メンフィス出身の同氏は右投げ左打ちの捕手として1958年、まだ高校に在籍しているときに7万5000ドルでカージナルスと契約。17歳だった9月にメジャー・デビューを果たした。63年から正捕手となり、64年のヤンキースとのワールドシリーズでは23打数11安打5打点をマーク。第5戦では延長10回に決勝の3ランを放ち、最終第7戦では捕手であるにもかかわるず本盗も決めた。67年もワールドシリーズ優勝に貢献。MVP投票では次点となった。

 カージナルスではボブ・ギブソン(20年10月に84歳で死去)、カージナルスとフィリーズではスティーブ・カールトン(78)と、いずれもその後殿堂入りする名投手とバッテリーを組み、79年に引退したものの、38歳だった80年に6試合のみ出場。50年代、60年代、70年代、80年代でプレーした“4ーディケード(DECADE)プレーヤー”の仲間入りをした。

 引退後は解説者に転身。2012年には野球放送界の殿堂に相当するフォード・C・フリック賞を受賞した。現役時代は12年在籍したカージナルスのほかフィリーズ、エクスポズ、レッドソックスなどで通算1909試合に出場して打率・271、97本塁打、645打点をマーク。150試合に出場して記録した66年の三塁打13本は、そのシーズンのメジャー最多だった。

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