【大谷に聞く】フィジカルは「今までの中で一番」 調整ペース上げない理由は「9回完投ない。今のままで」

[ 2023年2月17日 06:00 ]

会見する大谷(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が16日(日本時間17日)、アリゾナ州テンピでバッテリー組キャンプ2日目を迎え、練習前に会見に臨んだ。以下、主な一問一答。

 ――アート・モレノオーナーが球団売却を中止した。その後の会話は。
 「昨日、ちょうど挨拶をしたので。そんな深い話というか、あいさつ程度で終わりましたけど。特に今まで通りの環境で、その環境の中でまず優勝を目指して頑張りたいなと思っています」

 ――球団と契約延長の話は。
 「ネズ(・バレロ代理人)にどういう話が来ているか分からないですし、今はシーズンにフォーカスしているので。契約の話というのは、全然、僕の方では何も聞いていない。聞いていないというか、あまり気にしていない状態で、完全にシーズンに集中している」

 ――契約延長に対してオープンな気持ちか。
 「最終年というのは理解していますし、オープンな気持ちというのはどうなるか今後は分からないので。もちろん今の段階では、エンゼルスに所属していますし、このチームで優勝したいなという気持ちが一番かなと思います」

 ――エンゼルスの補強については。
 「素晴らしい補強というか、例年にもまして素晴らしい選手が集まっていると思いますし。今日初めてあいさつした選手もいますし、いい選手たちと一緒にプレーできるというのは、自分にとっても特別なことかなと思います」

 ――FAになる気持ちはあるか。
 「FAになるというか、契約がどっちみち切れるので。そういう、今の段階で契約延長もしていないですし、契約が終わったら、そうなるんじゃないかなと思います」

 ――WBC出場を控え、シーズンの準備の仕方は変わったか。
 「例年とは変わっていないですね。スケジュール的にもそんなに大きく早めてはないですし、今まで通りの感じで十分なんじゃないかなと思うので。それがベストじゃないかと思っていますし、今のところ体調もすごく良く来ているので。このまま続けて調整したいなと思います」

 ――WBCは日本では大々的に報じられている。WBC優勝はワールドシリーズ制覇と比べてどれくらい重要か。
 「ワールドシリーズとはまた別のところというか、僕はオリンピックに出たこともないですけど、そこも別なんじゃないかと思うので。全く別物かなと思っています」

 ――トラウトとの対戦は想像するか。
 「投げる、投げないとかいろいろタイミング的なところはあると思う。米国はもちろん素晴らしい選手がそろっていますし、その他の国も素晴らしい選手がそろっているので。もちろん楽しみにしています」

 ――現時点でフィジカル的な手応え。
 「今のところは申し分ない感じかなと思うので。去年よりさらにいいですし。今までの中で一番、今のところいいかなと思います」

 ――WBCに向けてペースを上げたくない理由は。
 「というよりは、それが一番ベストかなと。WBCで9回完投しなければいけないということでもないので。球数制限もある中である程度想定されるイニングがあるので。そこをベストに抑えにいくなかで、どの調整が一番いいのかなというところで、今のままでいいんじゃないかなというのがみんなの意見かなと思います」

 ――日本はWBCの話題で盛り上がっている。WBCの熱はどのように上がってきているか。
 「僕は今まで出られていないので。もちろんずっと、野球を始めて、小学生の頃から見ている大会ですし、いつか出てみたいなと思っていた大会なので、前回はなかなかタイミングも合わず出れなかったと考えると、すごく特別な気持ちではある。すごい、個人的には楽しみですし、優勝目指して頑張りたいなと思います」

 ――WBCの価値はどう捉えているか。
 「米国もそうですし、ドミニカ(共和国)もそうですし、いろんな国もそうですけど、トップの選手たちが集まってきているので、その中で日本の選手も素晴らしい選手が集まっていますし、国と国が試合をする中で、どういうレベルなのか、お互いに知ることができると思いますし、それを自分たちも試すことができるし。ただ、結果が出てくるので、素晴らしい大会になることを僕自身も願っていますし、そうなるように全力を尽くしたいなと思います」

 ――前日のブルペン投球を見ていると、足の上げ方、テイクバックなどマイナーチェンジがあると思うが、今回の狙いは。
 「一貫して、負荷を少なく、かつ効率よく投げたいというのが、これはずっとそうですけど、なかなかすぐにできることではないので、毎年毎年、いろんなことを試しながら、よりその方向に近づいていけるようにということですかね」

 ――今年からバット(米国メーカーのチャンドラー社)を変えた。どんな形状で、打った感触は。
 「打感は固めかなと思いますね。形状は多少変わってはいるので。あまり口では説明しづらいですけど。そこらへんの微妙な違いはあるかなと。自分に振りやすいように変化させた感じかなと思います」

 ――飛距離が伸びるのか、以前のように飛距離は考えずに振りやすさを追求したのか。
 「振りやすさが飛距離にもなるし、アベレージにも関わってくる。一番は心地よくスイングできるかというのが一番大事かなと思います」

続きを表示

2023年2月17日のニュース