阪神・ビーズリー 「アウッ!」「イエィッ!」予告通り雄叫び投法で威圧 岡田監督も「びっくりしたわ」

[ 2023年2月17日 05:15 ]

声を出しながら投球するビーズリー(撮影・岸 良祐)
Photo By スポニチ

 雄叫び、いや絶叫投球が、真後ろから見守った岡田監督の気持ちを揺さぶった。セットアッパーの一角として期待される阪神の新外国人投手のビーズリー(パイレーツ3A)が、今春初めて実戦形式の打撃練習に登板し、打者と対峙(たいじ)。迫力満点の投球を展開した。

 「アウッ!」「イエィッ!」。かねて「しっかり感情も出すし、すごくうるさくなると思うよ」と“予告”していた通り、1球ごとに声を発する気迫十分の投球スタイルを初披露した。外国人投手との対戦経験が少ないルーキー森下も、思わずタジタジだ。

 「打者を相手にするとスイッチが切り替わる。自分にスイッチが入った証拠。たくさんストライクが取れたし、打者に強いスイングもさせなかった。すごく良かったと思うよ」

 最初に対戦した森下を球場表示でこの日最速の154キロ直球などで押し込み、最後はスライダーで中飛に仕留めると、打者7人に許したのは安打性1本。小幡から空振り三振を奪うなど、計21球でボール球は9球。カットボール、スライダー、フォークと使える球種を次々と繰り出した。

 「これからも、いつでも行ける準備をするだけ。早い段階で打者を追い込むことが鍵になるので、そこは細かく調整していきたい」

 準備万端を強調した助っ人右腕に対し、ブルペンで静かに!?投球する姿しか知らなかった岡田監督も「ブルペンであんな声、出してなかったよな。声出しとったな。びっくりしたわ」と目を丸くした。そして随所に見せた能力の高さに「スライダーが良かったな。打者もタイミングが取りづらいやろ」と目を見張りもした。

 今後は第6クール以降の実戦登板を見据え、調整を進める方針。声とボールで相手打者を圧倒する姿が、今から楽しみだ。(鈴木 光)

続きを表示

2023年2月17日のニュース