阪神・ドラ6富田　デビュー戦で1回零封で1軍切符　「どんな時でもストライクを取れる」自慢の制球力発揮

2軍練習試合   阪神3－7中日（特別ルール） （ 2023年2月16日    沖縄・読谷 ）

＜中日2軍・阪神2軍＞7回1イニングを抑えた富田（撮影・成瀬　徹）
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　阪神のドラフト6位・富田（三菱自動車岡崎）が16日の2軍練習試合・中日戦（読谷）で対外試合デビューし、1回無安打無失点で1軍切符を手にした。7回に登板し、味谷を三ゴロ、高松を三邪飛、溝脇を左飛と3人で料理した。自慢の制球力を発揮し、その報告を受けた岡田監督から昇格を明言された左腕。マウンド上と同様、冷静に登板を振り返った。

　「いろんな課題も出たし、良かった点もあった。どんな時でもストライクを取れるのが自分の良さでもあるので、そういったところはしっかり出し切れたのかなと思います」

　多彩な変化球で緩急をつける投球を展開。溝脇にはカウント3―0としたものの、4球目直球で打ち取った。危なげなくマウンドを降り、和田2軍監督からも「ベンチが不安になるような投球はしない」と新人らしからぬ安定感を称賛された。

　12日の1、2軍合同紅白戦でも1回無失点と好投。そのタイミングでは「もうちょっとしたら（処遇が）分かるわ」と含みをもたせた指揮官だったが、この日は18日からの昇格を明言した後に「どういうブルペンの姿になるか一回見てみたい」と目を細めた。もちろん富田も「どんな時に（出番が）回ってきてもいいように、準備はしっかりしてやっていきたい」と、やる気満々。社会人出身の即戦力左腕が、ハイレベルな競争に参戦する。（山添　晴治）