DeNA・森 正遊撃手獲りへマルチ安打!「ハマのフェラーリ」今年は足だけじゃない!

[ 2023年2月17日 05:30 ]

練習試合   DeNA7-10ロッテ(特別ルール) ( 2023年2月16日    宜野湾 )

<ロ・D>初回、適時打を放った森(撮影・島崎忠彦)
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 激戦の遊撃手争いで21歳が存在を示した。DeNA・森がロッテとの練習試合に「2番・遊撃」で出場し先制適時打を含む2安打を記録。「やっていることができた。積極的に振れました」と笑った。

 初回無死二塁。フルカウントから西野が投じた高め直球を中前に運んだ。見逃せば四球となった可能性もあるがスイング。試合前の石井チーフ打撃コーチの「今日は(積極的に)スイングしていこう」との助言を実践した。7回も先頭で中前打。1死後、知野の打席では投手・小沼の投球がワンバウンドとなると瞬時にスタートを切る判断を下し、50メートル走5秒8の快足を飛ばして二塁に到達した。

 将来の正遊撃手として期待されて入団から背番号6をつけ、迎えた高卒4年目。俊足で「ハマのフェラーリ」と称される男が今季に懸ける思いは強い。この日はチーム唯一のフル出場で2安打1打点。中日から加入した京田、ベテランの大和らがひしめく遊撃争いで猛アピールした。昨季チームの遊撃スタメンは最多が大和で65試合。森は42試合だったが伸び代は無限で「レギュラーでいく気持ちはある」と力を込める。

 今キャンプは強い打球を放つため打撃時のバランスづくりに専念。体の中心に重心を置くことを意識し、そこから鋭くバットを振るフォーム固めにも取り組む。まだ「完成していない」と言うが試合で結果につながった。

 キャンプ前に「ショートは激しくなる」と予想していた三浦監督は森に「もっと高いレベルで競争してほしい」と期待する。「この結果で満足しない」と森。定位置奪取へ、アクセルを踏み続ける。(大木 穂高)

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2023年2月17日のニュース