年俸調停で敗れたサイヤング賞右腕バーンズが「球団との関係に傷がついた」と怒り心頭

[ 2023年2月17日 12:10 ]

ブルワーズのコービン・バーンズ(AP)
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 ブルワーズのコービン・バーンズ投手(28)がアリゾナ州フェニックスのキャンプ地で、報道陣に球団への怒りをぶつけている。16日(日本時間17日)AP通信が報じた。

 2021年のナ・リーグ、サイヤング賞投手は先日、年俸調停の公聴会に臨んだが、3人の調停人は球団の希望額1001万ドル(約13億5000万円)が妥当とし、バーンズの希望額(1075万ドル)を退けた。だがバーンズが怒ったのは負けたことよりも、公聴会で球団関係者が証言した内容だった。

 「公聴会に勝つためとはいえ、聞くに堪えない言葉だった。この数週間で球団との関係に傷がついた。そこは否定しない」と言い切る。バーンズは21年に11勝5敗、防御率2・43の好成績でサイヤング賞を獲得。22年もリーグ最多の33試合に先発し、最多の243奪三振で、12勝8敗、防御率2・94でサイヤング賞投票で7位だった。しかし「昨季チームがポストシーズンに勝ち進めなかった最大の理由にされているように感じた。そんなことは言う必要がないのではないか…」と付け加える。バーンズはオフに米国代表チームからワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を熱心に誘われながら、「シーズンを優先している」と断ってもいた。「7年間、ブルワーズで頑張ってきたし、貢献しようと思ってきた。だが球団の評価は違った。彼らにどう思われているかがわかった。球団は調停に勝ったけど、自分にとっては勝ち負け以上のことがあった」と吐き捨てた。

 バーンズは24年シーズンのあとにFA権を得る。マット・アーノルド編成本部長は「調停交渉はいつも当事者である球団と選手を不快な状況に置くもの。だが我々はコービンをチームのリーダーと考えているし、エリート選手と評価している。23年も素晴らしいシーズンを期待している」と声明を出している。

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2023年2月17日のニュース