大谷 侍ジャパンでは先発限定&DH起用!2年連続の開幕投手も決定

[ 2023年2月17日 02:30 ]

ファンの前でキャッチボールをする大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が、侍ジャパンの一員として出場する3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、投手としては先発限定の起用となることが分かった。バッテリー組のキャンプ初日を迎えた15日(日本時間16日)、フィル・ネビン監督(52)が明かした。エ軍の意向に沿ったもので、シーズン同様の二刀流となる。また、大谷が3月30日(同31日)のアスレチックス戦で、2年連続の開幕投手を務めることも決定した。

 フェニックス郊外の高級ホテルで行われ、アリゾナ州でキャンプを張る15球団の首脳陣らが集結したイベント「メディアデー」。ここで、ネビン監督が大谷のWBCの投手起用について言及した。これまで侍ジャパン側と連絡を取り合い、議論を交わしてきた指揮官は「先発投手として起用される。救援登板はない」と明言した。

 かねて侍ジャパンの栗山英樹監督は、大谷の投手起用についてあらゆる可能性を模索。初出場の大谷も先発にこだわらず中継ぎ、抑えにも意欲を見せていた。1、2次ラウンドで先発し、準決勝以降は抑えに回った09年のダルビッシュ(当時日本ハム、現パドレス)のような起用法も選択肢になり得たが、3月21日(日本時間22日)の決勝に進出すれば、30日(同31日)のレギュラーシーズン開幕まで8日間しか準備期間がない。過去2年と同様に先発投手&DH起用が理にかなう、という結論に至った。

 大谷は昨季、いずれもチームトップの15勝、219奪三振をマーク。ネビン監督は、16日(同17日)の練習前に昨季に続いて開幕投手を任せることを通達した。日本勢の2年連続の大役は野茂英雄(03、04年)、田中将(15~17年)、ダルビッシュ(21、22年)に続き、4人目の快挙となる。

 WBCとシーズンのフル稼働に向け、詳細なスケジュールも見えてきた。大谷はキャンプ初日のブルペンで、座った捕手を相手に37球。今後はブルペン投球をもう一度挟み、25日(同26日)に「ライブBP(実戦形式の打撃練習)」に登板予定だ。以降はオープン戦での調整に入り、26日(同27日)のホワイトソックス戦、27日(同28日)のジャイアンツ戦にDHで出場。3月1日(同2日)のブルワーズ戦で先発登板後に帰国の途に就き、そのまま日本代表に合流するとみられる。

 イベントに同席したペリー・ミナシアンGMも「チームでしているように打って、投げることを期待している。彼(大谷)もそのつもりでいるはずだし、われわれも楽しみにしている」と期待。アリゾナの強い日差しの下、日本が誇る二刀流が刃(やいば)を研ぐ。(柳原 直之)

 ≪先発要員は4人≫WBC日本代表の先発要員はダルビッシュ、大谷、山本、佐々木朗の4人。現時点で本番での大谷の登板日は未定で、25日(日本時間26日)のライブBP登板の球数、強度を含めた仕上がり具合が最初の判断材料となりそうだ。実戦初登板となる3月1日(同2日)のブルワーズとのオープン戦では30~40球程度を投げるとみられる。1次ラウンドの球数制限65球を投げられる状態まで引き上げられるかどうかを見極めながら、先発ローテーションが組まれる。

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