アスレチックス・藤浪キャンプイン 英会話力を発揮し質問攻め「聞き取りはなんとかできる」

[ 2023年2月17日 02:30 ]

アスレチックス・藤浪(右)
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 阪神からアスレチックスに加入した藤浪晋太郎投手(28)が15日(日本時間16日)、初のキャンプインを迎えた。入団会見での流ちょうな発音などで地元メディアのハートをわしづかみにした英会話力を発揮し、チームメートと積極的に直接対話。同じ背番号11を背負う憧れのパドレス・ダルビッシュ有投手(36)のように“バイリンガルエース”として後を追う。

 初々しさと同時に、他の日本人大リーガーには見られないキャンプ初日だった。ブレーブスから加入の24歳右腕ターノクとのキャッチボール。藤浪は鋭いカーブを投げてきた相手に近づいた。「カーブいいね、凄いね、みたいな感じで話したらいろいろ教えてくれた」。英語での質問攻め。通訳を挟まない2人の会話は3分以上続いた。

 「聞き取りはなんとかできるので、あとは返すボキャブラリーだけ増やしていければ。英語をもっと勉強してなじんでいきたい」

 謙虚な言葉以上に、海を渡ったばかりと思えない英会話力を発揮した。英語で「富士山のように“フジ”と呼んでください」と1分25秒のスピーチをした1月の入団会見は、米メディアに「美しい英語」と評された。母の教育方針で3歳から英会話教室に通い、英検準2級を取得。新天地での挑戦へ、語学力も大きな武器になる。

 初日はパーカとTシャツでの練習で、背番号11のユニホーム姿は2日目以降となったが、番号への思いは熱い。「タイガース入団の時につけたいと思っていた番号だったが、永久欠番(故村山実氏)だった」。11年越しとなる「11」への思い。「小、中学校時代の(自分の中の)エースナンバー。ダルビッシュさん川上憲伸さんとか、11番というイメージが凄く強くて格好いいなと思っていた」。その憧れのダルビッシュも、米生活12年目を迎えるバイリンガルエース。カブス時代の19、20年にはあえて通訳をつけずにシーズンを送ったこともあった。

 投球フォームはテイクバックが小さい「ショートアーム」気味となり、「極端に変えたつもりはない。サード側に入り過ぎるとボールが荒れる。入りすぎない意識はしている。状態がいいということ」と自己分析した。他の新人日本選手にはない強みをいきなり示し、2日目の16日(日本時間17日)にはブルペン投球で最速162キロの剛速球を披露する。

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