総合力の森か?守備力の若月か?打撃好調の頓宮か? オリックスのハイレベルな正妻争いに注目

[ 2023年2月15日 11:29 ]

ブルペンで、並んで捕球する(左から)森友哉、頓宮裕真、若月健矢の3選手
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 リーグ3連覇、日本一2連覇を目指すオリックスの宮崎キャンプはここまで大きなけが人もなく、順調に調整を進めている。WBCに出場する山本、宮城、宇田川の侍トリオが話題の中心となっているが、私が注目しているのは正捕手争いだ。

 本命は西武からFA移籍した森だろう。レッドソックスに移籍した主砲・吉田の穴を埋める活躍が期待される男は、19年に首位打者を獲得した打撃はもちろん、守備も評価が高い。ブルペンではコンビを組んだ投手陣から「キャッチングがうまい」と賞賛の声もあがっている。投手陣とも積極的にコミュニケーションをとるなど、チームにもなじんできているようだ。

 森と同学年の若月も負けてはいない。昨年は山本が先発した試合では最多となる21試合でコンビを組んだ。安定感のある守備とリードは首脳陣の信頼も厚く、本人も「自分の持ち味は守備。ブロッキング、スローイング、盗塁阻止といったところでアピールしたい」とエースの相棒を譲るつもりはない。

 もう一人、頓宮も仕上がりの良さが目立つ。特にフリー打撃でのスイングの速さ、打球の力強さは目を見張るものがある。見事にパンプアップされた体もオフのトレーニングの充実ぶりを物語る。本人も「今年は30本塁打を打つつもりで」と気合十分だ。

 今年は山本、宮城がWBCに出場するため、開幕投手も流動的。誰が開幕・西武戦のマスクをかぶるのか?山本とコンビを組むのは?DHも絡めたハイレベルな争いから目が離せない。(記者コラム・中澤 智晴)

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2023年2月15日のニュース