日本新薬・武田登生遊撃手 同社初の日本一へ走攻守で貢献 目標のプロ入りへは守備&走塁磨きあげる

[ 2023年2月15日 13:29 ]

日本新薬の武田登生内野手(提供写真)
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 日本新薬の武田登生内野手(23)が15日、一枚岩になって悲願の日本一に貢献することを誓った。2年目ながら、今季から副主将に就任。春季キャンプに臨む和歌山県串本町で、熱い思いを本紙に明かした。

 「チームの目標である日本一に少しでも貢献したい。個々の能力では関東のチームが上。その分、結束して、チーム力を高めてやらないといけない。視野を広げて、(主将の)大畑さんのサポートをしていきたい」

 中央学院大から入社した1年目の昨季は遊撃の定位置を獲得。主に2番を任され、都市対抗と日本選手権の4試合で打率・417、3打点という堂々たる数字を残した。ただ、チームはいずれも2回戦で関東勢に敗退。ナインが一丸となり、リベンジを果たしたい。

 「走攻守全てで劣っているところがないのは長所と思いますが、逆に飛び抜けたものがないのが短所。質量ともこだわって、このオフも守備の強化に徹底して取り組んでます」

 変化を恐れず、高みを目指してきた。宮本慎也臨時コーチから、たたき込まれた守備の極意。入社早々から送球の際に横回転だった体の動きを、縦回転に修正された。ゴロ捕球では打球に対して「衝突」していることを指摘され、「受ける」ように改めた。長年、体に染みこんできたものを手放すのは容易ではない。だが、一日で最大500球にも及ぶゴロ捕球、ノックを1年間にわたり継続してきた。「すごく良くなったな」。2年目を前に宮本コーチからもらった言葉は心の支えだ。

 「今年はプロ解禁の年。行きたい思いは強い。ただ、行きたいのであれば、守備、走塁は完璧にしないといけません」

 思い切りの良い打撃と、バットコントロールの良さには定評がある。磨き上げてきた守備も、大きな魅力の一つ。右のスラッガー・若林将平外野手とともに、悲願のVを手土産としてプロの世界へと羽ばたきたい。

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2023年2月15日のニュース