ソフトB・藤井 “ニューモデル”で先発GO格! 緩急自在「メリハリつけて」初の紅白戦2回零封

[ 2023年2月15日 06:30 ]

紅白戦   紅組5-0白組(特別ルール) ( 2023年2月14日    アイビー )

ソフトバンク・藤井皓哉
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 ソフトバンクは宮崎キャンプ第3クール最終日の14日、5イニング制の特別ルールで今季初の紅白戦を行った。白組の先発右腕・藤井皓哉投手(26)は最速150キロを計測し、2回2安打無失点で3三振と好投した。今季から先発に転向。開幕投手も狙う男はカーブ、スライダーの配分を増やした「ニューモデル」で猛アピールした。

 まっさらなマウンドで藤井が充実の35球だ。プロ69試合は全て救援の右腕の先発転向へ「ニューモデル」が輝いた。

 「現時点では良い感じ。真っすぐを投げた中で“スライダー、カーブを投げきれるように”と思ってマウンドに上がりました」

 チーム今季初の実戦となった紅白戦。背番号48が「先発デビュー」で2回2安打無失点3三振と結果を出した。長いイニングを投げるための新球である110キロ台のカーブ。牧原大、ホーキンス、甲斐に1球ずつ投じてアクセントをつけた。最速で150キロを計測した直球との球速差は約40キロもあった。また、35球中11球もスライダーを織り交ぜて的を絞らせなかった。

 昨季は55試合に救援し、防御率1・12の成績を残した「旧モデル」も併せ持つ。2回先頭の4番・柳田には149キロ内角直球でバットをへし折り遊ゴロに仕留めた。助っ人のホーキンスとアストゥディーヨには「2ストライクになってから甘かった」とスライダーを安打されて1死、一、二塁となるも、続く甲斐、谷川原をフォークで連続三振に斬った。昨季56回1/3で81三振も奪った直球とフォークのコンビネーションは健在。ピンチで「ギア」を上げ「やっぱり全部全力でいくことは難しいのでメリハリをつけて」と火消しとしての一面ものぞかせた。

 同じく開幕投手候補に挙がる紅組先発の左腕・大関は2回を無安打無失点で1四球1三振。アピールに成功した両腕の躍動に藤本監督は「2人とも合格点です」とうなずき、斉藤和コーチは「しっかり課題を持ってやっている。ここまでは順調。(開幕投手は)現時点では決める段階に来ていないかなと思っています」と激しい競争を歓迎した。

 20年に広島を戦力外となり、独立リーグも経験した男の成り上がりは、今年も止まらない。(柳内 遼平)

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2023年2月15日のニュース