パドレス・ダルビッシュ WBCへ3年ぶり帰国 充実「3、4イニングくらいなら本当にいつでもいける」

[ 2023年2月15日 05:00 ]

羽田空港に到着したダルビッシュ(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 パドレスのダルビッシュが、WBCに向けた17日からの宮崎強化合宿に備え、羽田空港着の全日空機で帰国した。古巣・日本ハムの帽子をかぶった姿で早朝の到着ロビーに登場。サインを求められると、気さくに応じた。

 コロナ禍前の19年12月以来、3年2カ月ぶりに踏んだ日本の地。日本代表の集合日、16日よりも2日早い帰国は「時差ぼけの対策というか、一日でも早く行った方が体が順応していく」と意図を明かした。15日に宮崎入りする予定。侍ジャパンの大リーガー5人の中では唯一、初日から合宿に参加する。

 9日にはパドレスと、42歳で迎える28年シーズンまで6年総額1億800万ドル(約142億5600万円)の契約延長に合意した日米通算188勝右腕。今メンバー最年長の36歳で「自分ももっと良くなりたい。情報をシェアしながら、みんなでレベルアップしていければ」とアドバイス役も買って出る。帰国に際し、知人らから食事の誘いも受けたが封印。「自分は野球をしに来ているので、その時間に関しては日本代表であったりとか、野球選手との時間に使いたい」。グラウンド外でも食事などでコミュニケーションを深め、底上げに尽力する。

 規定上、大リーガーがWBC開幕前に出場できるのは3月6、7日の強化試合2試合(対阪神、オリックス=京セラドーム)。ダルビッシュは初戦の9日の中国戦に先発するプランもあり、実戦なしで本番に臨む可能性もあるが、意に介さない。

 「ずっとブルペンで投げていますし、試合も3、4イニングくらいなら本当にいつでもいける状態」とハイペースな仕上がりを強調。穏やかな表情のまま、「ライブBP(実戦形式の打撃練習登板)も、試合だと思えば試合。あまり気にしていないですね」と続けた。

 気負うこともなく、気を抜くこともない。どこまでもどっしりと自然体。世界一奪回に向け、侍ジャパンには頼れる兄貴分がいる。(大林 幹雄)

続きを表示

2023年2月15日のニュース