日本ハム・矢沢 侍撃ちプロ1号「左投手として一番憧れる」松井裕から衝撃弾

[ 2023年2月15日 06:00 ]

練習試合   日本ハム8-2楽天(特別ルール) ( 2023年2月14日    金武 )

<楽・日>5回、代打・矢沢は2ランを放つ(撮影・高橋 茂夫)
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 打った本人が誰よりも驚いていた。無理もない。投打二刀流の日本ハムのドラフト1位・矢沢(日体大)が放った記念すべき“プロ1号”は、WBCを控える侍ジャパンの楽天・松井裕からだった。

 「上がったな。詰まったなと思って走っていたら、(周りが)うぇい!みたいな感じだったので。入るとは思わなかった」

 衝撃の一発は5回に飛び出した。2死三塁で今川の代打で登場。カウント3―1から内寄りの134キロを豪快に振り抜くと、打球は雨粒を切り裂いて右翼席で弾んだ。まだ調整途上とはいえ、昨季の最多セーブ投手からの一発に「中堅方向を意識して、反応で引っ張ることができた」と手応えを口にした。

 憧れの人だった。松井裕が桐光学園2年時の12年夏の甲子園。1回戦の今治西戦で、1試合22奪三振の大会記録を樹立した試合も小学6年の矢沢少年はテレビで見ていた。「僕が左投手として一番憧れる投手。直球が強く三振も取れる。フォームもまねしていたこともありました」。身長1メートル74の松井裕に対し、矢沢は1メートル73とほぼ同じで、左腕同士。参考にもし、憧れてきた人からの一発は自信に変わった。

 新庄監督も「(本塁打直前の)ファウルは下を叩きすぎて、それを修正してしっかりと芯で捉えたうまさがありますよね」と修正力を絶賛した。矢沢は「シーズンになったらもっと凄い球が来ると思うので、そこで打てるように」。新球場での開幕スタメンへ、猛アピールは続く。(清藤 駿太)

 ≪チーム合流のヒルマン元監督 矢沢にびっくり≫06年日本一、07年にリーグ連覇に導いたトレイ・ヒルマン元監督がチームに合流した。今季からコンサルタント契約を結び、新外国人候補のスカウティングや助っ人のカウンセリングが主な業務となる。1週間同行予定で、この日はベンチから矢沢の本塁打を見て「小柄ながら凄く力強くてびっくりしました。力強さ、パワーは目を見張るものがあった」と絶賛した。

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2023年2月15日のニュース