最速152キロ左腕、享栄・東松の3大目標(1)夏全国制覇(2)U―18日本代表(3)ドラフト1位競合

[ 2023年2月15日 09:00 ]

享栄・東松快征
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 今秋ドラフト上位候補として注目される享栄(愛知)・東松快征投手(17)は、「3大目標」を掲げて高校ラストイヤーに臨む。

 「やっぱり甲子園優勝というのが、自分の目標でもあるんですけど、チームの目標でもあるので、まずは甲子園に出て優勝するということ。その先に日本代表になりたいというのもある。甲子園で優勝して、U―18の日本代表に選出していただいて、そこからドラフト1位競合という3つの目標があります」

 3大目標すべてを達成するため、今はトレーニングに励む日々。今オフは増量によるスケールアップを目指しており、体重は昨秋から9キロ増えてMAX92キロとなった。並行して昨年末には鳥取のトレーニング施設「ワールドウィング」を訪れ、初動負荷トレーニングに取り組んで体の可動域を広げた。一回り大きくなった下半身と、柔軟性がいっそう向上したフォームで、さらなる飛躍を見据える。

 直球の最速は昨秋の練習試合で計測した152キロ。だがまだ物足りない。そこで新たな目標数値として「157キロ」を掲げた。切りのいい155キロではない、そのココロは…。「157キロとなると、少し頭が飛び抜けるかなと思って。行ってやろうと思って目標設定を高くしました」。確かに高校時代に157キロ以上を投げた主な投手と言えば佐々木朗希(大船渡)、大谷翔平(花巻東)、寺原隼人(日南学園)、奥川恭伸(星稜)ら、数えるほどしかいない。その面々はいずれもドラフト1位でプロに入っている。東松も、そこに名を連ねるつもりだ。

 母校の中京大中京(愛知)を率いて2009年夏の甲子園大会を制覇した名将で、嶋基宏(元楽天、ヤクルト)、伊藤隼太(元阪神)、堂林翔太、磯村嘉孝(ともに広島)ら多くのプロ野球選手を育てた大藤敏行監督に「これまでで一番」と言わしめる逸材。今は頂点だけを見据え、腕を磨く。

 ◇東松 快征(とうまつ・かいせい)2005年(平17)4月29日生まれ、愛知県東海市出身の17歳。加木屋小1年から加木屋クラブで野球を始め、加木屋中では東海中央ボーイズに所属。享栄では1年秋からベンチ入りし、2年夏から背番号1。50メートル走6秒1、遠投120メートル。1メートル78、92キロ。左投げ左打ち。

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