松坂大輔氏 4日間の西武臨時コーチで改めて感じた教える難しさ 自分自身も選手に刺激受けた

[ 2023年2月15日 05:30 ]

松坂臨時コーチ(左)と笑顔でガッツポーズする高橋光 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 【平成の怪物 松坂大輔の探球】西武の臨時コーチとしての4日間が終わりました。あっという間で、チームを離れるのがちょっと寂しいです。西武が強くなるための力に少しでもなれればと、自分の経験などできる限りのことを伝えたつもりです。日がたつにつれて多くの選手が積極的に声をかけてくれて、それぞれの取り組み方、考え方を聞けました。自分自身も勉強になったし、刺激を受けましたね。

 改めてコーチというのは大変な仕事だと痛感しました。誰かに教える、という行為は本当に難しい。教えたことがはまってパフォーマンス向上につながればいいですが、逆に駄目にしてしまう可能性もある。これを言っていいのかな…、と悩んでしまう部分も。教えることには同時に責任の重さも伴う。そう強く感じました。

 単純にうれしかったこともありました。選手に「○○ができずに悩んでいます」と聞かれ、自分は投げる時の意識の持ち方や体の動かし方などを伝えます。そこで改善が見られたり、パッと変化した瞬間に立ち会えた時はうれしかったですね。

 印象に残ったのはドラフト4位の青山投手(亜大)と、2年目左腕の佐藤隼投手。ボールの質が高く、このままいけば十分に1軍の戦力になると感じました。ブルペンにも活気がありました。今季の松井ライオンズ、本当に楽しみにしています。(スポニチ本紙評論家)

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2023年2月15日のニュース