阪神ドラ3・井坪 「“アイツは別格だな”と思ってもらえるように」トリプル3.5で狙う史上初の偉業

[ 2022年12月13日 05:15 ]

俊足も売りの井坪はスライディングのポーズを見せる(撮影・北條 貴史)
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 晴れの舞台で史上初の偉業に照準を定めた。新入団会見で阪神・ドラフト3位の井坪は色紙に将来の目標として“トリプル3・5”と力強く記入。打率・350、35本塁打、35盗塁と高次元の数値を挙げて意気込んだ。

 「トリプルスリーの3割だったらもうやっている人がいるので。でも、4は言いすぎかなと(笑)3割5分、35本塁打、35盗塁という意味で」

 ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指す。走攻守三拍子そろった逸材は、過去12人達成者がいるトリプルスリーではなく、その上を見据えた。15年にソフトバンク柳田が打率・363、34本塁打、32盗塁で「3・5」に近づいたもののいまだ達成者はなし。「足、長打力とかだけじゃなく全部鍛えないといけない。今得意なスピードとか全部のスキルを上げてかないといけない」。超難関な“頂”だからこそ目指す価値がある。

 現在はプロ仕様の肉体づくりに取り組んでおり、すでに3キロの増量に成功。「スピードを落とさないように」と強く、動ける“鎧”をまとうつもりだ。

 背番号は40に決定。17歳はタテジマに袖を通して高らかに宣言した。「スピード感のあるプレーと、長打を打てるのでそこは見てほしい。将来は“アイツは別格だな”と思ってもらえるように」。壮大な未来予想図を手に大海に繰り出す。(遠藤 礼)

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2022年12月13日のニュース