甘いマスクと1メートル90の”モデル体形” オリックス・山崎颯は黒で統一のストリート系

[ 2022年12月13日 05:20 ]

オリックス・山崎颯一郎(撮影・後藤 正志)
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 おしゃれで流行に敏感なプロ野球選手を取り上げる企画「NPB MEN S CLUB」。第4回は甘いマスクと身長1メートル90のモデルのような体形で女性人気も急上昇中の山崎颯一郎投手(24)だ。今季はシーズン終盤からセットアッパーに定着してリーグ連覇と26年ぶりの日本一にも貢献した最速160キロ右腕が、ファッションへのこだわりを語り尽くした。(取材・畑野 理之)

 ――モデルのようで何を着ても似合いそうですが、普段は、このような格好が多い?

 「そうですね、よく黒で統一しています。このパンツはよくはきますが、上は久しぶりに着ました。ヴェトモン(※1)というブランドなんですが、大きなサイズが多くあるので、僕でも着られるものが多く、結構好きです」

 ――着こなしのポイントは?

 「パンツのシルエットがきれいに見えるところですね。今日はTシャツを外に出していますが、薄いTシャツの時はインして着るのでシルエットがよりはっきりしますね」

 ――筋肉が邪魔になったりしない?

 「僕は筋肉は目立たないようにしたいんです。ごつく見られるので。夏は仕方がないですけど…」

 ――靴も似合っている。

 「これはミハラヤスヒロ(※2)です。こういうデザインが定番で、このパンツとも合うんです。もう一つ、ソールが白いものを持っています。サイズは29センチです」

 ――着こなしで誰かを参考にしている?

 「今は韓国系が好きですね。今日着ているのはストリート系ですけど、韓国系はもっと明るめですかね。好きなアーティストが登場曲にも使っているStray Kids(※3)で、インスタをフォローしていて、載っている服をかなり見ていますね」

 ――値段は気にしない?

 「服は好きなので、気に入ったものがあれば買いますね。僕の場合はサイズの問題があるので、ちょっと高くても着られるサイズがあるなら買います。サイズが合わなかったものもありますが」

 ――チームにはイケメンでおしゃれな選手が多い。情報交換などしている?

 「東や本田も服が好きなので、よく一緒に買い物します。みんな体が大きいんですけど野球選手っぽく見られないので、そういう服を選んでますね」

 ――ある時は最速160キロのセットアッパー、またある時は“吹田の主婦”。あれは、もしかしてマイエプロン?
 「(キャラが誕生した20年の)最初のエプロンは(近藤)大亮さんに用意してもらったんですけど、そのうち球団がエプロンを買ってきて、置いておくぞって…」

 ――ぜひ、エプロンを着こなす際のこだわりを教えてください。
 「それはないです(笑い)。エプロン売り場に行ったこともないなぁ。でも“裸エプロン”のリクエストは多いので、体は鍛えておかないと、とは思っています(笑い)」

(※1)14年にジョージア出身のデムナ・バザリアが弟のグラムとともに設立したフランスのファッションブランド。ストリート系を背景とした迫力のあるビッグシルエットが特徴で、若者の間で流行する「超ロング袖」の火付け役とされる。

(※2)96年に日本人デザイナーの三原康裕氏が創設。自身が独学で始めた靴作りからスタートし「先入観をなくす」をコンセプトに独創的なデザインを展開する。PUMAやFILAなど他のブランドとのコラボにも積極的で、21年にはGUとも初コラボを果たした。

(※3)韓国の8人組男性アイドルグループ。TWICEなどが所属する大手芸能事務所から18年3月にデビューし、「ソウルミュージックアワード」など新人賞8冠を達成。「Stray」は古い伝統や形式を打ち破り、そこから抜け出すという意味を持つ。愛称は「スキズ」。


 《「吹田の主婦」ファン感で爆誕》「吹田の主婦」が誕生したのは20年12月にオンラインで開かれたファン感謝祭「Bsファンフェスタ」だった。山崎颯が料理対決の審査員を務めた際、筋骨隆々の裸に直接エプロンをまとって登場。同じく審査員だった杉本が「神戸のパティシエ」、近藤が「京都の和菓子職人」という設定で、2人から「吹田の主婦」と名付けられた。翌21年も同じ姿で登場して盛り上げ、今年は友人の設定で宇田川が扮(ふん)する「芦屋のマダム」を紹介して笑いを誘った。


 《体重増やして球速UPへ》山崎颯は、大谷(現エンゼルス)が持つ日本人最速165キロの更新を視野に入れる。

 6年目の今季は10月15日のCSファイナルS第4戦のソフトバンク戦で球団最速の160キロを計測。「現在の体重92キロを95キロにしたい。両親がせっかく大きな体に生んでくれたことに感謝したい。筋トレの効果でまだまだスピードが出る自信はあります」と語る。

 ドジャースのビューラーや、レンジャーズのデグロムらメジャーの速球派の長身右腕を手本としている。「いまは少し大きくしたグラブを作ってもらっています。重さで20グラムくらい。大きい方がしっくりくるので」。来年のWBCの候補の一人。「もしも選出されたら、ふだん会えるチャンスなんてないダルビッシュさんに遠慮なく聞きまくりたい」。何でも吸収する姿勢が、急成長中の要因だ。


 ◇山崎 颯一郎(やまざき・そういちろう)1998年(平10)6月15日生まれ、石川県出身の24歳。敦賀気比では2年春から3季連続甲子園出場。16年ドラフト6位でオリックス入団。19年8月に右肘内側側副じん帯再建手術を受け、同12月に育成契約。20年12月に支配下に復帰し、昨年9月29日のロッテ戦でプロ初勝利を挙げた。今季は球団最速の160キロも記録。1メートル90、90キロ。右投げ右打ち。

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2022年12月13日のニュース