阪神ドラ5・戸井「アレ」言い忘れた!会見5人目で途切れ「テンパってました」 野手の出世番号44継承も

[ 2022年12月13日 05:15 ]

“熱男”ポーズをする戸井(撮影・岸 良祐)
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 大事なことを言い忘れた。阪神のドラフト5位・戸井にとっては、再トライしたい新入団会見となった。会見前に岡田監督から3度も念押しされた「アレ」。壇上では1位の森下から、それぞれの表現でキーワードを口にしたが、5人目で「アレ」が途切れた。やってしまった。

 「テンパってました。言うのを忘れちゃった」

 ひな壇を降りて気づいたが、後の祭り。「緊張しました。結構。試合と同じくらいバクバクして」と頭が真っ白になっていたと打ち明けた。それでも目立ってナンボ、のプロの世界。岡田監督と並びながら、言わなかったことで逆に高校トップクラスの内野手・戸井の名前を印象づけた。

 野手の出世番号44もゲットした。85年日本一の立役者、3冠王・バースに代表される猛虎の顔の背番号。02年から3年間は天理の先輩で本紙評論家・関本健太郎(当時、現賢太郎)が付け、03年のリーグ優勝に貢献。最近では梅野が強い印象を残した。長くレギュラーを張れる選手に、という球団の期待を17歳も感じていた。

 「関本さんに負けないように、自分も勝負強さを発揮したい。追いつきたいし、この番号を早く自分のモノにしたい」

 根っからの阪神ファンで、関本の勝負強さを何度も見てきた。チャンスを確実に生かして、チームの勝利に貢献する姿は、戸井の目指すポジションだ。さらに「体が強くて、軸がブレない選手」と楽天・浅村を将来像とした。夢は膨らむ。「アレを経験したいし、アレに貢献できる選手になる」。降壇後の取材では、しっかりと最後を締めた。(鈴木 光)

 ▼関本賢太郎氏(本紙評論家) ケガが多かったこともあり球団に背番号変更をお願いしたところ、44番をいただきました。それから1軍に定着できるようになりましたし、梅ちゃん(梅野)もつけていたので、僕の中では出世番号。天理の後輩がつけてくれることに、球団の方の粋な計らいも感じます。僕のことは目指さなくて良いので、スケールの大きい選手になってほしいと思います。

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2022年12月13日のニュース