ロッテ・朗希 侍トップチーム初陣は10日 強化試合先発に内定 豪州斬る!

[ 2022年11月1日 05:30 ]

ロッテの佐々木朗希
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 ロッテ・佐々木朗希投手(20)が10日のオーストラリア戦(札幌ドーム)先発で侍ジャパントップチームデビューを飾ることが31日、分かった。来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けた大事な強化試合。WBCで使用される大リーグ公式球を試合では初めて握り、09年以来14年ぶりの世界一奪還へ向けてスタートを切る。

 佐々木朗が秋季練習で汗を流しているZOZOマリンから約1170キロ。フェニックス・リーグ最終戦となった楽天戦の指揮を執った吉井監督は、遠く離れた宮崎で、愛弟子の侍ジャパンデビュー戦について言及した。

 「彼の登板日は、栗山監督から伝えられていると思う。それに合わせて調整してくれたら。登板日は知っていますよ。ただ、言っていいのか分からないので…。でもオーストラリア戦ですね」
 ロッテ新監督は、侍ジャパン投手コーチという顔も持つ。侍ジャパン強化試合は計4試合。具体的な日にちについては言葉を濁したが、オーストラリア戦は9、10日に札幌ドームで開催される。関係者の話を総合すると、最速164キロ右腕は、第2戦目となる10日に先発することで内定したという。3イニング程度の登板が有力だ。

 今季9勝をマークした3年目にとって、実戦登板は9月26日のソフトバンク戦以来となる。吉井監督は「千葉でライブBP(シート打撃登板)をやって、実戦に行くことになると思う。確か明日だったような気がします」とそれを補う特別プランも練っていた。この日夜に帰京し、1日は本拠地で右腕の状態を直接確認する。

 佐々木朗は高校日本代表として19年にU―18W杯に出場しているが、トップチームで「日の丸」を背負うのは初めて。「代表クラスの選手と一緒にプレーする機会をいただきうれしい。いろいろと吸収して、今後の野球人生につながる投球をしたい」と意気込んでいた。

 オーストラリア戦ではWBCで使われる大リーグ公式球が使用球となる。試合で投げるのは初めてで、本番での出力の変化などを確認できる貴重な場でもある。3日に21歳の誕生日を迎え、挑む今季最終マウンド。完全試合や自己最速164キロなど、記憶にも記録にも刻んだブレークイヤーの最後を、世界一奪還への第一歩とする。(横市 勇)

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2022年11月1日のニュース