阪神・浜地 5日間断食していた 心身ともに“リセット”「好き勝手に食べるよりは、一回体をきれいに」

[ 2022年11月1日 05:15 ]

キャッチボールを行う浜地(撮影・成瀬 徹)
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 阪神・浜地が人生初の断食(ファスティング)に取り組んだことを明かした。CSファイナルSで敗退した10月14日以降の期間を利用して5日間にわたって敢行。進化の秋へ“リセット”を完了した。

 「断食は今まで気になっていたけど、足踏みしていた。今年一年結果が出たので、思い切って取り組みも変えられると考えて一度、チャレンジしようと」

 目的は明確だった。高卒6年目の今季は52試合で防御率1・14、21ホールドを挙げるなど自己最高のシーズンを過ごした一方、肉体に蓄積したダメージは少なくなかった。「オフに入って技術どうこうより、まずは体をリセットしたかった」。開幕当初こそ野菜中心など試合前に口にするメニューに気を使っていたものの「精神的にしんどくなった」と勝負どころを任されたシーズン終盤は、制限を設けず食べたいメニューを許容した。

 「1年終わった充実感も疲労もあった。このまま秋季キャンプに臨むといろんなものが爆発しそうな感じだった。ここで好き勝手に食べるよりは“一回締めて”じゃないけど、一回体をきれいにしてからやりたいなと思った」

 専門知識のあるトレーナーの意見も参考にして、固形物を一切口にせず酵素ドリンクで生活する方法を取り入れた。「ダイエット目的じゃないので」と筋肉量が落ちないようアミノ酸のサプリも摂取。バランスを取りながら胃腸をしっかりと休めて、体は浄化されていった。

 「心身ともにリセットして、もう一回、秋季練習、キャンプと始めたかったのでファスティングできたことは良かった」

 2日から始まる秋季キャンプでは新たに落ちるボールの習得を目指すなど、やるべきことは多い。すべては真価の問われる来季も1軍でフル回転するため。ハングリーな体験が進化と成長を促す。(遠藤 礼)

 ▽ファスティング 日本語で断食のこと。一定期間、水や酵素ドリンクのみを摂取するやり方が主流で、減量のほかに不規則な生活で負担のかかった内蔵のリフレッシュにも効果が期待されるため、近年プロ野球界でも多くの選手がオフの調整法に取り入れている。

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2022年11月1日のニュース