トヨタ自動車 徳本殊勲打「ピッチャーが頑張ってくれていたので、何とかしたかった」

[ 2022年11月1日 04:59 ]

第47回社会人野球日本選手権大会・第2日1回戦   トヨタ自動車4-2TDK ( 2022年10月31日    京セラD )

<TDK・トヨタ自動車>延長12回、決勝の2点三塁打を放ったトヨタ自動車・徳本(撮影・平嶋 理子)
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 1回戦3試合があり、今夏の都市対抗4強のトヨタ自動車は延長12回タイブレークの死闘を制した。1―1の12回1死二、三塁から徳本健太朗外野手(26)が決勝の中越え三塁打を放ち、粘るTDKを振り切った。

 苦しみ抜いた試合を決めたのは、1番・徳本のバットだった。1―1で迎えた延長12回1死二、三塁。3球目を捉えると、中堅の頭上を越す決勝の2点三塁打となった。

 「ピッチャーが頑張ってくれていたので、何とかしたかった。狙い通りに打てました」

 チーム全体の勝利でもあった。マウンドの小野憲生はこの回が3イニング目。徹底した事前分析に加え、対戦した各打者とベンチ内での洞察から、「フォークが良いから振らない」ことを念頭に置いた打席だった。結果球はストレート。昨年の日本選手権、今夏の都市対抗に続いて、TDKを3度退けた。

 先発した嘉陽宗一郎は2回に右足薬指に痛烈な打球を受けながら、7回2/3を4安打1失点。タイブレークに突入した延長10回は無死満塁を渕上佳輝が、延長11回1死満塁は17年目の佐竹功年がいずれも踏ん張った。「投手がそれぞれの持ち味を出して、頑張ってくれた。どんな試合も苦しいが、勝ちきるのが大事」と藤原航平監督。都市対抗4強の強豪にとって、4大会ぶり6度目の日本一へ弾みをつける1勝となった。(森田 尚忠)

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2022年11月1日のニュース