大阪桐蔭 4季連続甲子園大会 3度目春夏連覇へ、西谷監督「全員で甲子園で暴れて、必ず優勝旗を大阪へ」

[ 2022年7月30日 15:16 ]

第104回全国高校野球選手権大阪大会・決勝   大阪桐蔭-履正社 ( 2022年7月30日    大阪シティ信金 )

<大阪桐蔭・履正社>優勝を決め、喜びを爆発させる大阪桐蔭ナイン(撮影・岸 良祐)
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 大阪桐蔭が履正社を7-0で下し、2年連続12度目の甲子園大会出場を決めた。8月6日開幕の「第104回全国高校野球選手権大会(17日間、甲子園)」に出場する。履正社は優勝した2019年以来、3年ぶりとなる甲子園大会出場はならなかった。

 投打で相手を圧倒した。3回2死三塁、1番・伊藤櫂人(3年)が履正社先発の2年生左腕・増田壮(2年)から先制の左前打。今春選抜大会で2本塁打、さらに今夏大会でも2本塁打を放っている大砲の一打で打線が活気づいた。4回には4番・丸山一喜(3年)、さらに7番・星子天真主将(3年)からの3連続適時打などで一挙4得点。試合中盤で完全に試合の主導権を握った。

 投げては先発左腕・前田悠伍(2年)が強打の履正社打線を相手に8回7安打無失点。9回は背番号「1」の川原嗣貴(3年)が締めた。ともに甲子園大会優勝経験を持つ全国屈指の強豪同士の対戦に完勝。星子主将は「そんなに打てる打者がいないので、スコアリングポジションで何とか1本出そうということに、こだわってやってきたのが、うまくいった。突出した選手がいないので、力を全員合わせて、束になって戦うのがこのチームの魅力」と胸を張る。そのうえで「3度目の春夏連覇を達成したい」と甲子園での目標を力強く口にした。

 西谷浩一監督は「ホームランが出る打者が今年はいない」とチームを分析する。そのうえで「2012年、2018年と連覇することができました。今年のチームも何とかそれにつながりたい、3回目の連覇に挑戦したいという思いでやってきた。初めて神宮大会も優勝しましたので、秋、春、夏の3連覇ということ。今日、履正社さんに勝つことができて、3連覇に挑戦できる権利をもらった。大阪の代表として恥ずかしくないように、全員で甲子園で暴れて、必ず優勝旗を大阪に持って帰ってきたい」と話した。

 今春選抜大会で4試合11本塁打と圧倒的な打力を見せつけ、4度目の優勝を果たした。その春からまた一回り、スケール感を増した。大阪大会は7試合中、6試合が零封勝利。失った点は1点のみだった。異次元の強さを見せつけ、危なげなく駆け上がった大阪の頂点。藤原恭大(ロッテ)、根尾昂(中日)らを擁した2018年以来、3度目の春夏連覇へ向け、視界は良好だ。


 ◇大阪桐蔭 甲子園への足跡◇
2回戦 10-0 大手前
3回戦 7-1 関大北陽
4回戦 6-0 大阪
5回戦 8-0 東海大大阪仰星
準々決 8-0 大阪電通大
準決勝 8-0 上宮
決勝 7-0 履正社

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