阪神・西勇 7回零封で7勝目「自分の投球ができた」 今季聖地では驚異の防御率0・99

[ 2022年7月30日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6-0ヤクルト ( 2022年7月29日    甲子園 )

<神・ヤ>ヤクルト打線を封じ込める西勇(撮影・北條 貴史)
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 仕事を果たした。先発の阪神・西勇は、7回4安打無失点の好投で今季7勝目。大事な後半戦初戦のマウンドで力を発揮した。

 「自分の投球ができた。気負いすぎても良くないので、普段通りにいくことがベストなピッチングができると思っていた」

 初回に3点の援護をもらうと、リズム良くアウトを奪取していった。4回は1死から安打とロドリゲスの一塁ベース踏み損ねの失策で一、二塁のピンチ。だが、動揺することなく、サンタナを見逃し三振に仕留めるなど後続を断って得点は与えなかった。

 コロナ禍から選手が続々と復帰し、ベストメンバーがそろったヤクルト打線に三塁を踏ませず、94球で降板。「こども祭り」として開催された一戦で子どもたちの胸も躍らせる快投を披露し「僕は(幼少期は)福留さんのホームランだったり、立浪さん(を覚えてる)。誰でもいいので(子どもの)印象に残るピッチャーになりたい」とうなずいた。

 背番号16が聖地に仁王立ちだ。今季、甲子園では63回1/3を投げて自責点7で防御率0・99と抜群の安定感を誇示。スタンドを埋める虎党の前で頼もしい姿を見せつけている。

 「チームが勝ったことは大きい。残り48試合、一つ一つ大事になってくるので精いっぱい頑張っていきたい」。落とせない一戦で、肩の力を抜いて役割をまっとうした。キャリアを積み重ねてきた右腕が示した熟練のパフォーマンス。これに後輩たちも続いていくはずだ。

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2022年7月30日のニュース