二松学舎大付 初の3季連続甲子園大会出場 聖地夏の初戦は無敗 市原監督「2勝、3勝と…」

[ 2022年7月30日 12:15 ]

第104回全国高校野球選手権大会東東京大会・決勝   二松学舎大付-日体大荏原 ( 2022年7月30日    神宮 )

<二松学舎大付・日体大荏原>二松学舎大付の先発・辻(撮影・佐久間 琴子)
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 二松学舎大付が日体大荏原を5-1で下し、2年連続5度目の甲子園大会出場を決めた。8月6日開幕の「第104回全国高校野球選手権大会(17日間、甲子園)」に出場する。日体大荏原は46年ぶり甲子園大会出場はならなかった。

 今夏、初めて背番号「1」を託されたエースの辻大雅(3年)が投打で躍動した。投げては先発で6回0/3を5安打1失点と確実に試合をつくり、打撃では2-0の6回1死二、三塁、左中間への2点三塁打で貴重な追加点をたたき出した。

 1年冬に左肘を疲労骨折。今年に入ってようやく投球を再開した。今春選抜大会では、聖光学院(福島)との初戦に2番手で登板。2/3回を2失点でチームも敗退し、悔いを残したまま聖地を去った。序盤からの味方の援護を冷静な投球術で死守。忘れ物を取りに帰るため、全力を尽くした。

 2年生右腕の重川創思とのリレーでリードを守り切った。市原勝人監督は「自分たちは力がないと、謙虚に一戦一戦やって来て、やっとたどり着けた」と大会を振り返る。勝利の原動力となった投手陣の奮闘を「辻もよく頑張りましたし、重川が今大会を通じて本当によく頑張ってくれて、(決勝も)重川のおかげで流れを変えずに最後まで戦えた」と称えた。

 過去4度の出場はいずれも初戦突破。しかし1大会1勝が最高で、4度とも3回戦で敗れている。カブス・鈴木誠也も指導した恩師は「先輩たちは甲子園で1勝しかしていない。何とかそれを超えて2勝、3勝と頑張ってほしい」と呼びかけた。母校の新たな歴史を作るため、東東京の頂点に立ったナインが一丸で壁を乗り越える。


 ◇二松学舎大付 甲子園への足跡◇
3回戦 9-2 立教池袋
4回戦 9-3 城西
5回戦 8-1 錦城学園
準々決 17-0 文教
準決勝 7-4 帝京
決勝 5-1 日体大荏原

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2022年7月30日のニュース