ソフトバンク・東浜、驚異の体内時計 酔っていてもドンピシャ「20秒」

[ 2022年5月12日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2ー0西武 ( 2022年5月11日    ペイペイD )

<ソ・西7>東浜を出迎える藤本監督(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンク・東浜の性格は真面目できちょうめん。球場で観戦したことがあるファンならピンとくると思うが、東浜は投げる前にマウンドのプレート板を奇麗にしてから投げる。「ちょっとやり過ぎだとは自分でも思っているんですけど」と聞いたことがあるが、心を整える意味合いもあるのだろう。

 亜大では主将を務め、母校の沖縄尚学で教育実習も経験。文武両道を貫き、ドラフト1位でソフトバンクに入団した。得意球のシンカーの変化量は「自分の中でバロメーター」。この日も切れ味は素晴らしかった。大学時代からプロ入り後も、奇麗なプレートは三塁側を踏んでいたが、近年は真ん中を使うようになった。両サイドの投げ分けを意識しているのだろう。

 投球フォームは、独特のリズム感を持っている。ワインドアップから左足を上げるスピードは、他の投手がなかなかマネをできないほどゆっくりと上げる。体に染みついた感覚があるから、同じタイミングで投げられる。

 体内時計もきっちりしている。3年前、宮崎春季キャンプの休日前夜に、宮崎市内の地鶏店で食事をした時のことだ。酔いが回った頃に、目をつぶってストップウオッチを20秒で止めるゲームになった。酔っ払い数人がチャレンジし、18秒や23秒でボタンを押す中、大トリで東浜が挑戦。結果は、何と「20秒00」だった。あれは驚きました…。今日の快投を見れば、今年は「20」くらい勝てるかも。(18~20年ソフトバンク担当・川島 毅洋)

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