広島・九里、中継ぎの感謝の2勝目「しっかり信頼される投手にならないと」

セ・リーグ   広島3－2阪神 （ 2022年5月11日    甲子園 ）

＜神・広＞4回2死一塁、坂本を遊ゴロに打ち取りベンチに戻る九里　（撮影・奥　調）
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　昨季最多勝右腕が、ようやく2勝目をつかんだ。広島先発・九里は6回2/3を8安打2失点と粘投。試合後は開口一番、救援陣の奮闘にこうべを垂れた。

　「回の途中で代わってしまいましたが、抑えてくれた中継ぎのピッチャーに感謝です」

　立ち上がりから苦しんだ。初回に1点の援護を受けたが、直後に佐藤輝、糸井に適時打を浴びて勝ち越しを許した。だが、そのまま崩れはしない。これぞ昨季最多勝右腕の真骨頂。捕手・坂倉と話し合い、2回以降は腕を思い切り振ることを意識して立ち直った。7回に代打・梅野への四球を皮切りに1死満塁とされたが、マルテを空振り三振に仕留めて意地も見せた。2死満塁でターリーにバトンタッチ。ベンチから声をからし、救援陣の奮闘を後押しした。

　4月5日の巨人戦以来、登板5試合ぶりの2勝目を手にしたが、「回を投げきってしっかり信頼される投手にならないと」と反省。投げ終わりに体が倒れる点を修正ポイントに挙げ、「映像を見直して修正して、良い準備をして次に臨みたい」と次戦を見据えた。

　「やっぱり最後の、あの四球、簡単に四球を出す。あと1イニング投げてもらいたかったんですけど…」と佐々岡監督。先発陣の柱としての期待が大きいからこそ、発奮を促した。