広島懸案の「8回の男」は?首位再浮上で唯一の弱点解消への秘策とは

[ 2022年5月12日 17:52 ]

11日の阪神戦で8回に登板したケムナだったが、1アウトを取ったところで降板した
Photo By スポニチ

 広島・高橋建投手コーチ(53)は阪神戦が雨天中止になった12日、懸案の“8回の男”について、当面はあえて固定しない方針を示した。

 「結局は、そこを意識していると、よろしくないでしょうから。ということで、つないで行こう、と。イニングはさておき、つないでつないで行こうと思っています」

 4月18日以来、23日ぶりに首位に再浮上した11日の阪神戦でも3―2の8回を託したケムナが連続四球で1死二、三塁を招き、投入した森浦が後続を抑える好救援で辛くもリードを守った。開幕から38試合を終えてイニング別失点は、

 1回12点
 2回14点
 3回8点
 4回14点
 5回9点
 6回19点
 7回3点
 8回30点
 9回6点
 10回1点
 11回1点
 12回2点

と、やはり8回が群を抜いて多い。開幕当初に8回を任せていた中崎は14試合で1勝4敗6ホールド、防御率8・03で1日に登録を外れ、2軍で再調整中。“鬼門”の8回を特定の1人に任せることは過度の重圧を与えることにもなり、「いい確率を増やしていけるように僕らコーチが(臨機応変に適性を)見抜いていけたら。コーチの仕事をこなしていこうかな…という感じ」と思い描いた。

 幸い人材はいる。新外国人左腕ターリーは3日に初昇格して3試合で2ホールドを挙げて防御率0・00。11日の阪神戦では7回2死満塁で九里を救援し、佐藤輝を3球三振に仕留める投球が光った。加えて先発陣は好調で、最近は大瀬良、森下、床田らに8回以降を任せるケースも増えてきた。「先発が頑張ってくれている。その間に整備できれば越したことはない。みんなに貢献できるチャンスがある」。首位堅守へ首脳陣の投手陣運用がカギを握りそうだ。

続きを表示

2022年5月12日のニュース