勝てない阪神 先発また“魔の6回”秋山も止められず 3戦連続逆転負けで12球団唯一の開幕6連敗

[ 2022年4月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神2ー3広島 ( 2022年3月31日    マツダ )

<広・神(3)>広島に敗れ、グラウンドをじっと見つめる矢野監督(左)(撮影・平嶋 理子) 
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 阪神は3月31日、広島に3試合連続で逆転負けを許し、開幕からの連敗が球団ワーストの「6」となった。過去3度(68年、91年、95年)あった従来の5連敗を塗り替えるとともに、矢野政権としても19年7月以来となる連敗タイ記録。4回まで無安打の先発・秋山拓巳投手(30)が5回に2点差を追いつかれ、今季イニング別で最も失点が多い“魔の6回”に、決勝打を浴びた。

 阪神がまた6回に失点をした。先発の秋山が2死二塁で広島の新助っ人、マクブルームに浮いた直球をとらえられた。勝ち越しとなる決勝の適時二塁打を浴びて降板。4回まで無安打投球をしながら、制球が甘くなった5回に2点差を追いつかれ、挽回できないまま沈んだ。

 「今季初登板で少し慎重になりすぎた部分があった。先発としてもう少し長いイニングを投げたかったが、途中でマウンドを降りることになり、悔しい」

 開幕からの連敗は、過去3度あった5を塗り替え、球団ワーストの6になった。この間、5試合で6回に失点している。イニング別の失点はこの回が最も多く、11失点でチーム総失点(34点)の3分の1も献上している。ヤクルトとし烈な優勝争いを繰り広げた昨季、6回の失点を143試合中、35試合に抑えたのとは対象的だ。

 2年連続セーブ王のスアレスが退団して迎えた22年。新外国人のケラーが2戦連続でセーブに失敗したこともあって、中継ぎ・リリーフ陣に負のスポットライトが当たっているが、先発が試合中盤に失速するのも黒星がかさんだ要因だ。

 この日の秋山だけでなく、小川、桐敷、伊藤将も、序盤は好投しながら、魔の6回に失点。投手の疲労に加え、3巡目に入ってボールに目が慣れた相手に痛打された。継投に入りやすい7回を前にして、先発が崩れ、矢野監督は「ピッチャーだって別に悪いわけではないけど、何とか粘ってほしいというのはある」と残念がった。

 日本ハムが連敗を5で止めたため、12球団で唯一、白星がない。6連敗は、矢野政権としても最長の連敗で、就任1年目の19年7月以来になった。1日から敵地・東京ドームで巨人3連戦。流れを変えるためにも、早く1勝が欲しい。

 《27年ぶりに更新》阪神が開幕6連敗。68、91、95年の開幕5連敗を27年ぶりに更新する球団ワースト記録となった。セ・リーグで開幕6連敗以上は79年ヤクルトの8連敗を筆頭に、昨季6連敗のDeNAに続く延べ12チーム目。過去には60年大洋が開幕6連敗からリーグ優勝を果たしているが、過半数の6チームがシーズン最下位に終わっている。阪神の6連敗は矢野監督初年度の19年7月8~17日以来3年ぶりで、矢野阪神3度目のワースト。この日、日本ハムが初勝利。両リーグで阪神だけが未勝利は、開幕3連敗だった20年以来2年ぶり。

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