阪神・森木「その球速をアベレージにして」、3月に出た自己最速154キロに手応え

[ 2022年4月1日 05:30 ]

ウエスタンリーグ   阪神2ー11ソフトバンク ( 2022年3月31日    鳴尾浜 )

<ウエスタン 神・ソ>力投する阪神・森木(撮影・遠藤 礼)
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 阪神のドラフト1位・森木大智投手(18)が公式戦デビューを果たし、更なる進化へ収穫と課題を手にした。2番手で6回からマウンドに上がり、3回4安打3失点。1イニング目は自己最速の154キロを記録した直球を主体に力で押して3人斬り。それでも、3イニング目となった8回に4安打を集められ「1回(1イニング目)は結構、飛ばしていったんですけど、これだったら3回持たないと思って、少し出力を下げたんですけど、3回は疲れていたので、ペース配分とかも、まだ経験が浅いのでまたやっていきたい」と振り返った。

 結果には結びつかなかったものの、出力を「9割から7、8割で勝負していって」と試合中にコントロールできるあたりが、ドラ1の潜在能力。プロでは始めて打線の2巡目も経験し「やっぱり単調には入っていけないと思いました」と“痛打”で得たものも大きい。「(7、8割の力で打ち取るには)どのボールを意識させて、どういうボールを投げるかが大事だと思う。自分はやっぱりまっすぐが売りで、相手も狙ってくる中で、まっすぐ中心というよりも、まっすぐをどう見せるるか、ちょっと違う視点で考えていかないといけないのかなと思った」。先発で大成するためにまた一つ階段を登った形だ。

 平田2軍監督も「2週間ぶりの登板だしね。1イニング目も素晴らしい。楽しみが増えたね」と称賛。今回の64球から次回は70~80球をメドにイニングを伸ばす予定だ。3月で154キロを計測したことに森木は力強くうなずく。「思ったよりも出ている感じはしましたし、手応えはあったので、その球速をアベレージにしていきながら、どういうふうに見せていくか」。武器を磨き、完全無欠のスターターを目指す。(遠藤 礼)

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2022年4月1日のニュース