ソフトバンク・三森 指揮官ばりのヒゲ効果!?でプロ1号 「1番・二塁」開幕初スタメンへ猛アピール

[ 2022年3月3日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク3ー1中日 ( 2022年3月2日    ペイペイD )

<ソ・中>3回無死、右越えにソロを放つソフトバンク・三森(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの三森大貴内野手(23)が2日、中日とのオープン戦に「1番・二塁」で先発出場し、3回にオープン戦1号を右越えに運んだ。これが公式戦、オープン戦を通じて自身の1軍初本塁打。開幕スタメンの1番打者を狙う6年目の巧打者が、待望のプロ1号を期待させる一振りで、パンチ力でもアピールした。藤本博史監督(58)は本拠地ペイペイドーム初采配で“初勝利”を挙げた。

 観客がいてもカツン、と芯(しん)を捉えた乾いた音が響いた。3回先頭。三森は1ボールから小笠原の内寄りのシュートに反応し「打った瞬間、いったかな」。右翼スタンドに飛び込む決勝の先制ソロはオープン戦、公式戦を通じて1軍で“プロ1号”。

 「シーズンで打ちたいですし自分のスイングをつくり上げてきた結果、長打。良かった」

 2月11日の紅白戦から10試合目で今季実戦1号が出た。対外試合5戦目で初打点のおまけ付き。対外試合の連敗を3で止める一発に、クールな三森とは対照的にベンチは興奮していた。

 高卒6年目の目標に「1番・二塁」での開幕スタメンを掲げる。一発を狙える背筋力も備わっているが打撃のテーマは「コンタクト」。強い打球で安打を求めてきた。昨季とは違う工夫も今春キャンプで加えた。「下半身意識でどっしりと構える。自分の中で去年とは違うかな」。見事な大飛球に結実した。

 この日は4打数1安打1打点。「出塁率」を1番打者の条件に掲げる藤本監督は三森の変化を称えつつ、1番打者としての理想と要求も加えた。

 「去年は逆方向に打っていたが引っ張っても打てる。これを自信にしてもらったら。積極的にいって追い込まれたら何とか粘る。厳しいようですが、そこがまだ。1番としたらもう少し球数を投げさせてほしいね」

 25日の日本ハムとの開幕戦へ向けて、アピールを続けて三森は首脳陣の要求を満たすつもりだ。23歳と若いがオフから指揮官にも似た口ヒゲを生やし整えている。「開幕は、このヒゲでいく可能性はあります。打てなくなったら剃(そ)ります。9番よりトップバッターの1番。そこを目指してやっています」。グラウンド内外であまり一喜一憂しないタイプ。決して多くは語らない、野武士のような雰囲気の男。誰にも譲りたくない打順、スタイルが三森にはある。(井上 満夫)

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