日本ハム・伊藤 83キロのスローカーブで村上三振斬り!投球の幅広げた

[ 2022年3月3日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム1ー0ヤクルト ( 2022年3月2日    札幌D )

<日・ヤ>5回から登板した伊藤(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハム・伊藤がオープン戦初登板で、また幅を広げた投球を見せた。驚きの1球は2イニング目の6回2死。東京五輪金メダルの侍ジャパンで同僚だったヤクルト4番の村上にカウント1―2から83キロのスローカーブを投じ、空振り三振させた。直前にファウルを打たせた147キロ直球との緩急差は実に64キロだ。

 「全力を尽くさずともあれだけの打者から空振りを取れるのは、凄く気持ちの良いことだなと思いました」

 2種類のツーシームとともに、春季キャンプで習得を目指した球種。「コロナの恩恵」と伊藤は言う。新型コロナウイルス感染でキャンプ序盤は隔離生活となったが「カーブを見直したいとその期間に考えていた」。慣れ親しむYouTubeで、日本ハムOBの多田野(現2軍投手コーチ)やダルビッシュ(現パドレス)らがスローカーブを操る動画をインプット。そのイメージを練習再開後のブルペンで形にした。

 7回2死から荒木への決め球にも試し、少し高くなった分、左前打を浴びた。今後は精度を高めながら「1球で当ててくれるような打撃をしてくれると、長い回を投げる上でも力を使わなくていい」と使い道を探っていく。3回1安打無失点、毎回の3奪三振と結果が出た上に内容も濃かった今年の札幌ドーム初マウンド。「やっぱり投げやすいですし、気持ちいい」と「ホーム」を堪能していた。(和田 裕司)

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