2人そろって炎上 広島ドラ2・森&玉村 開幕ローテへアピール失敗 佐々岡監督は「見た感じキツい」

[ 2022年3月3日 05:30 ]

オープン戦   広島1ー9DeNA ( 2022年3月2日    横浜 )

<D・広>広島先発の森は4失点(撮影・島崎忠彦)
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 広島の開幕ローテーションを狙う2人の左腕が2日のDeNA戦(横浜)でともにアピールに失敗した。ドラフト2位の森翔平投手(24=三菱重工West)が先発で4回途中4失点降板なら、6回から登板した玉村昇悟投手(20)も3イニングで5失点と炎上。佐々岡監督は次回登板で名誉挽回を期待するものの、残る先発2枠の青写真修正を念頭に置いた。

 左腕2人の表情は晴れなかった。森が「ダメでした」と力なく切り出せば、玉村も「ほんとダメですね」と自嘲する。前者が4回途中4失点降板なら、後者は3回5失点。開幕の先発枠を狙うには、厳しいと言わざるを得ない結果だった。

 「真っすぐでファウルが取れず、ゾーンを狙いすぎて後手後手になってしまった。四球も出してしまい…」

 森にとっては、2月22日以来の対外試合先発。当日は同じDeNA相手に3回5安打1失点と粘ったが、この日は初回から苦投を強いられた。2安打と四球で1死満塁とされ、宮崎に2点打を許すなど3失点。3回にも四球から1点を失った。

 「真っすぐにボールが多く、コースにも投げ切れていない。四球の後も切り替えられなかった。技術不足…」

 6回から投げた玉村も、2月16日以来の対外試合登板。同じDeNA相手に3回2失点だった当日以上に、この日は悪かった。死球と安打の無死一、二塁から細川に高め直球をバックスクリーン左へ運ばれると、7回にも四球から2失点した。

 「森も玉村も、変化球の腕の振りが緩いように見える。きょう見た感じではキツい。5番手、6番手は出てきていないのが現実」

 佐々岡監督の表情は渋い。先発6枠のうち大瀬良、森下、九里、床田は決定。沖縄キャンプ打ち上げの2月28日、残る2枠について指揮官は「よっぽどのことがない限りは3人で競争」と言った。だが、候補の2人がこの内容では頭が痛い。

 「次回はしっかり投げてくれないと。同じことを繰り返していると(5、6番手に)入ってこられない」

 名誉挽回のチャンスを与えられた2人は必死だ。森が「低めへの制球を意識し、しっかり準備したい」と言えば、玉村は「まずは自信を持って、真っすぐをコースに投げ切ること」と力を込める。

 もう一人の候補・小林はきょう3日のDeNA戦に先発する。遠藤、高橋昂の名前も挙がる争い。候補の3人が残る2枠を射止めるのか、それとも指揮官の言う「よっぽどのこと」が起こるのか。着地点はまだ見えない。(江尾 卓也)

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