槙原寛己氏 巨人・堀田のチェンジアップは直球と同じ腕の振り やっかいな球に

[ 2022年3月3日 05:30 ]

オープン戦   巨人3―2西武 ( 2022年3月2日    東京D )

<巨・西>巨人先発の堀田(撮影・尾崎 有希)
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 【槙原寛己 視点】意外だった。巨人の堀田。私の若い頃のようにボールが暴れるのかと思っていたら、まとまっている。打者10人に対して無四球。体がどっしりしていてフォームが安定。どんなカウントでも、どの球種でもストライクが取れるのだ。

 なかでも目立ったのがチェンジアップ。初回の森には2―0、2回の呉念庭には3―1から投げてカウントを戻した。そんなに落ちはしないけど、常時140キロ台後半の真っすぐと比べると10キロちょっと遅い。角度のいい真っすぐを投げ下ろすのと同じ腕の振りで投げてくるから、打者にとっては見極めづらく、やっかいな球になる。

 このチェンジアップだけでなくスライダーやカーブを入り球に使うなど、捕手の岸田が変化球を要求しすぎた感もある。西武の強力打線にもっと真っすぐを投げ込んでもらいたかったけど、けん制やクイックをこなす器用さもある。開幕ローテーション入りはともかく、4月にはプロ初登板が見られそうだ。(スポニチ本紙評論家)

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2022年3月3日のニュース