ロッテ・ドラ1松川は右打ち意識しつつ左へOP戦初打席初安打 内角球を力まずミート

[ 2022年3月3日 05:30 ]

オープン戦   ロッテ4―1オリックス ( 2022年3月2日    京セラD )

<オ・ロ>2回無死一、二塁、左前打を放ち、石嶺コーチ(左)とグータッチする松川(撮影・井垣 忠夫)
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 右方向を意識しながら引っ張ることもできる。体重98キロの見た目にだまされてはいけない。ロッテのドラフト1位・松川(市和歌山)は器用で、柔らかなスイングが武器だ。

 2回無死一、二塁で迎えたオープン戦初打席。左腕・山崎福の直球を左前に運ぶ。18歳のコメントは「昨日、卒業式でチームから離れていたので最初が大事だと思い、ボールに食らいついた」だったが、この一打には技術が詰まっている。進塁打が求められる場面で3球目のチェンジアップを空振り。1ボール2ストライクと追い込まれた。並の新人なら右打ちにこだわる。相手バッテリーも右打ちが難しい内角球を選択した。そこを力まずに左腕を畳んでミート。テニスラケットの面でさばくようにして引っ張り好機を広げた。

 4回無死一、二塁でも逆方向への意識を持って右飛を放ち、二塁走者をタッチアップで三塁に進めた。井口監督も「走者を進ませようとしながら自分の打撃ができる。サインを出さなくてもできる。他の選手とは大違い」と高卒1年目の18歳を絶賛する。もはや開幕1軍は現実的な目標になりつつある。(横市 勇)

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