ON競演弾で原巨人今季1勝!“新装”東京D初戦、岡本和がチーム1号 好調中田は6戦連続安打

[ 2022年3月3日 05:30 ]

オープン戦   巨人3―2西武 ( 2022年3月2日    東京D )

<巨・西>4回、先制の2点本塁打を放ち、ダイヤモンドを一周する岡本和(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 巨人の岡本和真内野手(25)が2日、東京ドームで行われた西武とのオープン戦の4回に中越えに2ラン。今春キャンプの練習試合も含めた対外試合8試合目で今季のチーム1号が飛び出すと、7回には中田翔内野手(32)も右越えにソロを放った。2年ぶりの覇権奪回を目指すチームは「ON弾」で競り勝ち、同じく対外試合8試合目にして初勝利をマークした。

 大規模リニューアルとなった東京ドーム。巨人の「ON砲」がこけら落としにふさわしい祝砲を打ち上げた。

 原監督も「凄いね。見事なホームランでしたね」と絶賛したのは4回無死一塁で4番・岡本和が放った一撃だ。今井の149キロ直球を捉えバックスクリーンへ待望の「チーム1号」を放ち「今年初の東京ドームで身が引き締まる思いでした。その中で一発で仕留められて良かった」と振り返った。キャンプ中の練習試合を含め対外試合の過去7試合ノーアーチで、さらに未勝利だったモヤモヤを吹き飛ばす先制2ラン。ナインを勇気づけた。

 若大将に続いたのは大将だ。2―1の7回1死。中田が右翼ポール際へダメ押しの1号ソロを叩き込み「いい角度をつけることができた」と笑った。これで6試合連続安打と好調を維持。昨季の92キロから20キロ増の112キロとした新ボディーで快音を響かせ続ける長距離砲は「自信しかない。今までの中田翔に戻っているはず」という言葉を証明している。

 相乗効果も生んでいる。2年連続で本塁打、打点で2冠に輝いた岡本和だが、さらなるレベルアップを求めてキャンプでは軸足の使い方などを見直していた。そこで何度も見られたのが「ON談議」。元祖の王、長嶋とは違って同じ右打者でもあり打撃ケージ裏などで身ぶりを交え意見交換を行ってきた。中田は「僕も膝や軸足の使い方で悩んでいる時期もあった。俺はこんな感じだったよと話した」と自身の経験を踏まえアドバイス。中島、坂本、中田という球界を代表する右打者に囲まれる岡本和は「僕にとってプラスなことばかり」と感謝する。

 両大砲の競演弾。中田が5番以降にどっしりと座れば、4番の岡本和を含めて相手に恐怖を与える打線となる。好調を維持する中田について原監督は「非常に好調を維持している。貴重な中押しでもあった」と評価。一塁守備でも軽快な守備を見せる背番号10はチームに不可欠な存在だ。

 「テーマを持って打席に立てている。開幕までに仕上げたい」と岡本和。新装された本拠地で飛び出した2発は、2年ぶりの覇権奪回へ向けた号砲でもある。(小野寺 大)

続きを表示

この記事のフォト

2022年3月3日のニュース