巨人・堀田 3回零封!19年ドラ1、今は育成も開幕ローテへまた一歩

[ 2022年3月3日 05:30 ]

オープン戦   巨人3―2西武 ( 2022年3月2日    東京D )

<巨・西>3回を1安打無失点と好投した巨人先発・堀田(右)は岸田とタッチを交わす(撮影・尾崎 有希)
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 投じた変化球の割合は50%を超えた。巨人・堀田はカウント球、勝負球、不利なカウントでも変化球を使い、源田、外崎、中村ら西武打線の軸となる打者を抑えていった。東京ドーム初登板で3回1安打無失点。3年目右腕は「緊張したけど試合が始まってからは集中できた。(変化球は)少しずつ手応えは感じている」と言った。

 19年にドラフト1位で入団も、1年目に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、育成選手に。ロッテ・佐々木朗、ヤクルト・奥川ら同世代が次々と活躍する中、リハビリに励んできた。昨年、3軍戦で実戦復帰し自己最速155キロを計測。今年の宮崎キャンプを視察したスポニチ本紙評論家の松坂大輔氏は「ストレートに関しては1軍クラス」と目を丸くしていた。

 1軍の対外試合デビュー戦となった2月17日のロッテ戦では1回無失点。29球中、25球が直球だった。課題は明確となり「変化球をテーマにやってきた」。この日は自己最長の3回を投げ、46球中、26球が変化球。登板のたびに課題をクリアする姿に原監督は「一球一球、自分の間合いで放っている。四球を出す雰囲気はない」と無四球投球も評価した。

 「先発としてゲームをつくれる投手になりたい」と堀田。支配下復帰、そして開幕ローテーション入りへ、着実に前進している。(川島 毅洋)

 ◇堀田 賢慎(ほった・けんしん)2001年(平13)5月21日生まれ、岩手県出身の20歳。小1で野球を始め、中学時代は花巻シニアに所属。青森山田では甲子園出場なし。19年ドラフト1位で巨人入り。1メートル86、85キロ。右投げ右打ち。

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