日本ハム・今成スカウト 劇症型溶血性レンサ球菌感染症のため2日に死去 ダル、大谷、上沢らを担当

[ 2022年3月3日 15:33 ]

今成泰章スカウト
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 日本ハムは3日、今成泰章スカウトが劇症型溶血性レンサ球菌感染症のため埼玉県朝霞市内の病院で3月2日午後8時35分に死去したと発表した。67歳だった。

 スカウト歴40年超の今成スカウトは駒大卒業後の78年に大卒でスカウトとして阪神に入団。平田勝男(現阪神2軍監督)、和田豊、関川浩一、桧山進次郎らの獲得に関わり、02年まで阪神のスカウトを務めた。03年からは日本ハムのスカウトとして活動。ダルビッシュ有(現パドレス)、大谷翔平(現エンゼルス)、上沢直之、加藤貴之、野村佑希ら数々の好選手をプロ野球界に送り込んだ。日本ハム、阪神でプレーした二男の亮太氏もプロ野球選手として育て上げ、粘り強いスカウト姿勢から「マムシの今成」の異名をとった。

 日本ハムナインは3日の全体練習前に黙祷。大型スクリーンにはスカウトとして担当した加藤、野村と並んで写る今成氏の写真が写し出された。新庄監督も「俺はタイガースの頃から今成さんによく声をかけてもらって、“お前は必ず1軍でスターになれるからしっかりやっていけよ”って声をかけてもらった。“死んでもスカウトがしたい”って言ってたくらい、スカウトが大好きで大好きで。自分が目を付けた選手が1軍の舞台で活躍する姿を物凄く幸せに感じていた方なので残念で仕方ない」と沈痛な面持ちで振り返った。

 スカウト会議などで視察に訪れた春季キャンプでも今成氏と野球談議に花を咲かせたことを明かし、「キャンプにも来て10分くらい喋った」と説明。冗談交じりで「俺が獲った選手を使ってくれない?」と依頼されたことも明かした。「今成さんがいなかったら(担当選手は)この舞台に立てていない。今成さんの魂というものをファイターズのスカウトの方たちは学んでいると思うから生かしてほしいですね」と話した。

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