DeNA 右打ち番長流マシンガン打線 12安打中9安打「いい傾向」進塁打意識

[ 2022年3月3日 05:30 ]

オープン戦   DeNA9―1広島 ( 2022年3月2日    横浜 )

<D・広>初回、安打を放つ大田(撮影・島崎 忠彦)
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 DeNAの今季スローガンは「横浜反撃」。最下位から巻き返すための鍵を握る「新マシンガン打線」が本拠地でのオープン戦初戦で機能した。12安打9得点で開幕カードでも戦う広島に快勝。三浦監督は「右への意識はキャンプから取り組んできた。オープン戦でできないことは公式戦でできない。いい傾向かな」と胸を張った。

 12安打中、9安打が中堅から右翼方向。若手は走者の進塁を意識した打球を連発した。象徴的だったのは初回。1死から攻撃的2番の前日本ハム・大田が中前打で続く神里が右前打を放った。二、三塁とし牧の四球を挟んで宮崎が中前に先制2点打。右打者だけでなく、左打者の神里も引っ張る意識を持ち、スイングが泳ぐことなく強い打球でつないだ。

 就任1年目だった昨季、三浦監督はこの攻撃ができなかった。牧、佐野、宮崎、桑原と打率3割以上の打者を4人もそろえながら空回り。出塁しても凡打や飛球で走者を進められず、1イニングで複数安打を放っても無得点に終わることも多かった。攻撃改善を今春キャンプの最重要課題とし、新任の石井野手総合コーチを中心に進塁打を徹底的に練習。左右に関係なく、各打者が右方向へのゴロを意識して汗を流した。この日は、一塁走者が次打者の安打で三塁に達する場面が5度もあった。

 4年目の知野も右方向へ2安打。正遊撃手候補だった森が右太腿裏肉離れで開幕が絶望的な中でアピールし「右中間を狙う姿勢が結果に出た」と語った。

 これでオープン戦は2勝1分け。「結果が出れば選手は自信になる。継続は力」と三浦監督。新マシンガンを握り、下克上を狙う。(大木 穂高)

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2022年3月3日のニュース