オリックスを日本Sに導いた兄に続け 日大の最速148キロ右腕・田嶋俊輔がプロ志望表明

[ 2022年2月1日 19:18 ]

オリックス・山本由伸に憧れる田嶋(撮影・柳内 遼平)
Photo By スポニチ

 東都大学リーグの日大は1日、習志野市のグラウンドで行った練習を公開した。昨秋にリーグ戦デビューした最速148キロ右腕・田嶋俊輔投手(3年)はプロ志望を表明。優勝を狙う今春のリーグ戦に向け「先発をやりたい。投げる試合は全部勝利に導きたい」と力を込めた。

 兄はオリックス・田嶋大樹投手。4年目の昨年はキャリアハイとなる8勝を挙げた左腕だ。関東ではあまり地上波で放送されないオリックス戦だが、昨年11月に行われた日本シリーズは違った。第3戦に先発した兄の姿をテレビで観戦した田嶋は「あらためて凄いと思った。目指すところだなと感じました」と刺激を受けた。

 昨年は兄と同じく飛躍の年だった。秋にリーグ戦デビューすると、5試合で12回1/3を投げて防御率0・73と躍動。レベルの高い東都リーグで好成績を残すも「データがない中で投げて、たまたま抑えられた部分もある」と慢心はない。

 1メートル81の83キロの体躯から繰り出す最速148キロの直球と縦に大きく割れるカーブが武器だ。今年は軸として期待される右腕を、片岡昭吾監督は「肩甲骨の扱い方が上手く腕が遅れて出てくる。打者はタイミングが取りづらい」と評する。佐野日大時代は最速138キロだった直球はウエイトトレーニングによる10キロの増量と、下半身主導の投球フォームに改良したことで最速148キロまでアップした。

 昨年は1学年先輩の右腕・赤星優志投手がドラフト3位指名で巨人入り。田嶋は「赤星さんが目標と基準になる。強いストレートで押して緩急を使っていきたい」とアピールを誓う。兄に続くプロ入りへ勝負の1年が始まった。(柳内 遼平)
 
 ◇田嶋 俊輔(たじま・しゅんすけ)2001年(平13)1月6日生まれ、栃木県宇都宮市出身の21歳。小1から宝木ファイターズで野球を始める。陽西中では鹿沼ファイターズに所属。佐野日大では甲子園出場なし。日大では3年秋にリーグ戦デビュー。憧れの投手はオリックス・山本。球種は直球、カーブ、スライダー、ツーシーム、チェンジアップ。1メートル81、83キロ。右投げ左打ち。

 ▼昨秋の成績 5試合の登板(先発1)で0勝1敗 投球数193 打者55 打数41 投球回12回1/3 安打8 四球7 死球2 三振6 失点3 自責1 防御率0・73  

続きを表示

2022年2月1日のニュース