広島・佐々岡監督 コロナ禍で1軍メンバー7人減、苦難のキャンプインも乗り越える!若ゴイの台頭に期待

[ 2022年2月1日 05:30 ]

宿舎に到着しミーティングに臨む広島・佐々岡監督(球団提供)
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 プロ野球は、1日に12球団が沖縄と宮崎で一斉にキャンプインを迎える。広島の1軍は31日、陸路のみで1次キャンプ地の宮崎・日南入り。チーム内で新型コロナウイルス感染が拡大している影響で33人でのスタートを余儀なくされた。佐々岡真司監督(54)は苦難の船出を乗り越えて、3年連続BクラスからのV奪還を目指すことを誓った。

 1月20日の春季キャンプメンバー発表時点で1軍選手は40人いた。その11日後、無事に日南入りできた選手は33人にまで減った。新型コロナが猛威をふるう不測の事態。佐々岡監督は、宿舎で行われたミーティングで熱くナインに語りかけた。

 「世の中は暗い話ばかりだけど、われわれは野球を通して元気や勇気を与えるのが使命だ。われわれが優勝するんだという気持ちを全員が持って明日からのキャンプを頑張ろう」

 苦難の船出である。31日に木下がPCR検査の陽性判定を受けて、1月以降の球団陽性者は選手9人、スタッフ2人の計11人となった。陽性者との濃厚接触の疑いがあるとし、いずれも1軍スタートだった上本、野間、大盛は広島市内での隔離練習に変更。隔離終了後は2軍に合流する見込みと出遅れは避けられず、「(コロナ陽性者は)2軍からのスタートになる。そこでしっかり体を動かして合流してほしい」と早期復帰を願うことしかできなかった。

 さらに坂倉が上半身のコンディション不良を訴え、2軍のリハビリ組に合流することも決まった。4番候補の1人であり、昨秋から挑戦する三塁の適性も見極めるはずだった。コロナ関連以外も想定通りに進まない中で、練習内容への影響は最小限にとどめる方針だ。

 当初の予定通り、あす2日から投手数人が打撃投手を務めるなど実戦練習や紅白戦の回数を減らす予定はない。「この1カ月で個々のレベルアップ、課題克服をしてほしい。そうすればチームが大きく強くなる。競争意識を忘れずにやってほしい」。選手減を好機に目立とうとする若手らの台頭に期待した。

 今季から選手会長を務める大瀬良は、さっそくチームの先頭に立って見本を示そうとしている。「コロナの状況で難しいところもあると思うけど、やっぱり元気を出して、年齢関係なく活気のある環境にしていきたい」。昨季はチーム内でのコロナ感染拡大とともに失速。まずは33人を鍛え上げて、コロナ下を乗り越えられるだけの戦力を準備していく。(河合 洋介)

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2022年2月1日のニュース