楽天投手陣“足元から”V準備!ブルペンを本拠地仕様に 松井裕も歓迎「ほぼ同じに感じた」

[ 2022年2月1日 12:52 ]

ブルペンで投げる松井裕(撮影・篠原 岳夫)
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 選手だけでなく、チームを受け入れる施設側も万全の状態で「球春」を迎える。楽天の1軍キャンプ地、沖縄・金武町ベースボールスタジアムのマウンドやブルペンが、本拠の楽天生命パークと同じ仕様にバージョンアップした。

 軟らかい黒土から、スパイクの歯が刺さりやすい固い土への変更。この日の自主練習では早速、選手たちが新しく生まれ変わったマウンドの感触を確かめた。1年前とは明らかに「色」が違った。ブルペンに立った松井裕が、まずは試しで1球。すぐに足元に視線を落とし、笑顔で「カタっ」とつぶやき「楽天生命パークとほぼ同じに感じた」と歓迎した。

 施設管理を担当する金武町教育委員会によると、昨年12月に球団から申し入れがあり変更に着手。グラウンドキーパーが球団から派遣され、1月中旬に改修作業が始まった。メイン球場のマウンドとファウルゾーンの投球練習場などが本拠地仕様に変更された。強度を定着させるため、キャンプイン前日のこの日も土を固める作業が続けられた。

 日本球界復帰1年目の昨年は、軟らかいマウンドへのアジャストに試行錯誤していた田中将も「新ブルペン」を目視でチェック。メリットについて松井裕は「本番と同じように投げられる。軟らかい所で準備して固い所で投げると反発も変わってくるので」と話した。

 昨年は、3月のオープン戦拠点だった静岡・草薙球場のマウンドを本拠地仕様に改修。寒さで開幕前に本拠を使えない球団だけに、環境整備で受ける恩恵は大きい。キャンプは9年ぶりの日本一に向けた一歩目。足元の準備は整った。(重光 晋太郎)

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2022年2月1日のニュース